万年1000位プレイヤーから見るデュエリストカップの景色

2023年11月1日

【前書き】

 デュエリストカップというイベントがあります。

 概要としては一定の参加基準を満たしたプレイヤー同士がポイントを取り合う変則的なレート戦のような対戦形式であり、その成績が世界大会の参加権にも関係しているなど、現状のマスターデュエルにおける最大規模のイベントと言っても過言ではありません。本選の期間自体は3日間と決して長くはないものの、それだけに多くのプレイヤーが上位を目指して鎬を削っているとも言えます。

 肝心の私自身はと言えばそうした方々ほど熱心に取り組めているかというとあまり自信はないですが、今回ひそかに目標としていた500位に入ることができましたので、生存報告も兼ねて筆を執った次第です。

 とはいえ500位というのは成績としては何とも言えない順位であり、平均よりは高いものの上手いとも言えない微妙なラインの結果です。少なくとも20年以上遊戯王を続けている割には大して上達していないことは否めず、仮にもサイト運営している立場としてはもう一声欲しいところではあります。

 以前までの結果に関しては以下の通りです。(スクショは取っていないため称号のみ)

 いずれも毎回1000以内には入っているもののそれ以上とはならず、銀アイコンはかなり遠い道のりであると言わざるを得ません。これまでのDCのおおよその平均ポイントが25000~30000程度なのですが、その段階から万単位のポイントを追加で盛るというのは残念ながら私の実力では相当に厳しい話です。

 具体的な課題や反省点といったものは記事の趣旨から外れる、というより読んでもあまり面白くないと思われるためここでは触れませんが、かといって何も無しというのも流石に味気ないですので、今回は1000位前後の視点、つまり上位には及ばない立ち位置から見たデュエリストカップというイベントについての所感のようなものを述べていこうかと思います。

 

使用デッキ【ゴストリピュアリィ】

 本題に入る前に、今回のデュエリストカップで使用したデッキについても一応載せておきます。

 

 いわゆる【ゴストリピュアリィ】と呼ばれる型であり、構築としては特に面白い部分はありません。唯一気になるのが増殖するG」がなぜか2枚になっている部分ですが、これは恐らく【メタビート】に連続で当たったか何かで勢いで減らしたものがそのままとなっていると思われるためで、終わった後に2枚なことに気付きました。実際には普通に3枚の方が良い、というより3枚にしない理由は無いかと思われます。

 使用した感想としましては、ゴストリギミックによって素引きのリスク(※)ほぼなく手札コストが工面できる点はもちろんですが、それ以上に無限泡影」以外の誘発を確実に1枚踏めるというのが最大の強みだったと言えます。その「無限泡影」も「ストレイ・ピュアリィ・ストリート」の耐性付与、あるいは「ピュアリィ・デリシャスメモリー」「ピュアリィ・プリティメモリー」を手札に残すなどの手段によりある程度ケアできるため、単発系の誘発に対してはかなり強く出ることができました。

(※むしろ「ゴーストリック・ショット」を素引きすると「灰流うらら」などの打ちどころが無くなります)

 その一方で、ギミック上苦手とする「増殖するG」に関しても【ピュアリィ】自体のG受けの良さ、また「PSYフレームギア・γ」という追加の対策カード(※)を採用していることもあって比較的対処しやすくなっており、総じて先攻時の強さという面では非常に優れていた型だったのではないでしょうか。

(※高ポイント帯になると基本的にケアされるようになったため、最終的には良くない採用札だったかもしれません)

 反面、後手に関してはゴストリギミックを通すことで初めて手札コストが供給される関係上、従来の【暗黒界】型などに比べて初動時における手数が乏しくなっていることは否めず、実際「あと1枚コストがあれば返せていた」という状況に陥るケースもしばしばありました。エクストラの圧迫についても無視できない問題で、とりわけ「エピュアリィ・ビューティ」が1枚しかないことは後手捲りの観点からもそれなりに重いリスクだったという印象です。

 とはいえ、メインの不純物が少なく済む分自由枠をより多く取れるメリットもあり、このことから展開の細さという欠点についてもある程度はカバーできていたものと思われます。

 そのため、どちらが優れているとは一概に言えない面もありましたが、総合的にはこちらの方が良かったのではないか(※)というのが個人的な結論です。

(※なお、最適解はここに「ゴーストリック・サキュバス」「ゴーストリック・リフォーム」、及び2枚目の「ゴーストリック・デュラハン」と3枚目の「ゴーストリックの駄天使」を追加してダブルノアールを狙う型だった模様です)

 

デュエリストカップについての所感

 次はデュエリストカップというイベントそのものについての所感ですが、結論としては面白いの一言です。

 現在のマスターデュエルにおける主流なデュエルの場としてはランクマッチが存在しますが、実際のところダイヤ5~マスター1のランク上げの過程で対戦環境が特別変わっているという感じはあまりせず、登頂にそれほどやりごたえがあるとは言えません。また、マスター1になってしまった後は基本的にやることがなくなるため、デュエル自体はともかくコンテンツとしてはさほど魅力を感じないというのが正直な感想ではあります。

 もちろんカジュアルに対戦するというのもそれはそれで楽しいものではあるのですが、それ自体にやりごたえがあるかどうか、という話になると若干勝手が違ってしまうわけです。

 そのためランクマが片付いた後はデイリーだけ消化して終了、ということになりがちで、それ以外は何かイベントが来た時だけ遊ぶといった具合のプレイスタイルに落ち着いてしまっています。

 何にせよ普段はあまり本腰を入れてプレイする機会がない都合上、そういった機会を定期的に用意してもらえるというのは個人的には非常にありがたい話です。可能であればもう少し頻度を上げてほしいと思っていますが、全体的なプレイヤーの需要を鑑みると現在の開催頻度がちょうど良いバランスなのかもしれません。

 

高ポイント帯のちょっとした良いこと

 その他、DCの高ポイント帯を走ることによるちょっとした良いこととして、たまに名前を知っているプレイヤーと対戦できることがある、というものが挙げられます。

 当たったからといって何かあるわけでもない、と言われてしまえばその通りなのですが、個人的にはマスターデュエルをやっていて少し楽しくなる瞬間の一つです。やはり遊戯王といえば強い人とデュエルするのが一番の醍醐味であり、そうした機会がインターネット上で手軽に得られるというのは本当に良い時代になったと感じます。

 もちろん、更なる高ポイント帯に辿り着ければもっと強い相手に当たれるようになるのかもしれませんが、如何せん当の私自身が強くないのであまり欲張らない方が良さそうです。

 いずれにしても、デュエリストカップが普段のデュエルとはまた違った楽しさが味わえる貴重なイベントであることは間違いなく、それは万年1000位という立ち位置であっても変わらないのではないかと思います。というより、これは私と似たような立場のプレイヤーであれば多かれ少なかれ感じていることなのではないでしょうか。

 上位層から見れば何ということもない結果であることは確かですが、次回以降のデュエリストカップも引き続き楽しんでいけたらと思います。

 

【まとめ】

 万年1000位プレイヤーから見るデュエリストカップの景色については以上となります。

 執筆しておいて今更ですが主観的かつ取り留めのない内容であり、一体どの辺りに需要があるのか全くわからない記事になってしまいました。しかし書いてしまった以上はお蔵入りにするのも忍びなく、また1000位前後からの視点というのもそれはそれで中々見かけない話ではあるかもしれませんので、上位プレイヤーの視点からは見えない何かをこの場で伝えられましたら幸いです。

 ここまで目を通していただき、ありがとうございます。

 

Posted by 遊史