【リアニメイト】(第2期)
【デッキデータ】
活躍期間 | 2000年9月28日~ |
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脅威度 | メタ外 |
主な仮想敵 | その他 |
モンスターカード(12枚) | |
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クリッター(エラッタ前) | ×3枚 |
黒き森のウィッチ(エラッタ前) | |
人造人間-サイコ・ショッカー | ×2枚 |
デーモンの召喚 | |
青眼の白龍 | ×1枚 |
ペンギン・ソルジャー | |
魔法カード(23枚) | |
苦渋の選択 | ×3枚 |
手札抹殺 | |
早すぎた埋葬 | |
ハリケーン | |
抹殺の使徒 | |
天使の施し | ×2枚 |
クロス・ソウル | ×1枚 |
強奪 | |
強欲な壺 | |
心変わり | |
死者蘇生 | |
ハーピィの羽根帚 | |
罠カード(5枚) | |
リビングデッドの呼び声 | ×3枚 |
王宮の勅命(エラッタ前) | ×2枚 |
×1枚 | |
エクストラデッキ(0枚) | |
×3枚 | |
×2枚 | |
×1枚 |
【デッキ解説】
【リアニメイト】は、何らかの方法で墓地に落とした上級モンスターを蘇生カードで釣り上げ、その高打点を活かして戦うビートダウンデッキです。
2000年9月28日に「Curse of Anubis -アヌビスの呪い-」から多数の蘇生カードが現れたことで成立しました。ファンデッキの一種であり、環境の最前線で戦える力は持っていませんが、その独特な動きからこのデッキに魅了されたプレイヤーも少なくありません。
上記サンプルレシピではモンスターカード12枚、うち5枚が上級以上のモンスターと信じがたい比率となっていることが分かります。しかし、このデッキは外見こそビートダウンですが実態はコンボデッキに近く、通常のデッキ構築理論は当てはまりません。そのため、上記のように一見異質なバランスでデッキが組まれています。
具体的な展開ルートは以下の2通りです。
①:「苦渋の選択」「手札抹殺」「天使の施し」などで上級モンスターを墓地に落とし、蘇生カードで釣り上げる。
②:サーチャーの蘇生、コントロール奪取、「クロス・ソウル」などで生け贄を確保し、通常通り召喚する。
構造的に分かりにくいため、上記を更に分解して考えます。
①:「苦渋の選択」+蘇生カード または 手札交換カード+上級モンスター+蘇生カード
②:サーチャー+蘇生カード または コントロール奪取+上級モンスター
どのパターンでも蘇生カードか上級モンスターがキーカードとなっています。またコンボとして見た場合、成立条件は比較的緩めです。強力なドローソースやサーチャーを合わせて12枚積んでいる都合もあり、コンボを成功させるのは難しいことではないでしょう。
とはいえ、コンボを決めるだけでは勝利確定とはいきません。あくまでも高打点モンスターの展開に成功するだけであり、そこからビートダウンによって勝負を決める必要があります。
基本的に打点負けすることは考えにくいため、デッキの除去カードは少なめです。リバースモンスターメタの「抹殺の使徒」や展開札を兼ねる「クロス・ソウル」など、最低限のスペースしか取られていません。そのため、高い打点を強みに戦闘破壊を狙っていく格好となるでしょう。
ただし、「死者蘇生」や「強奪」によるコントロール奪取には警戒が必須です。例えばピン挿しの「青眼の白龍」を奪われた場合、相当苦しい展開に追い込まれてしまいます。
その対策として「ペンギン・ソルジャー」などのバウンス除去カードが用意されることもありました。サーチャーにも対応しているため、必要な時に確保しやすい扱いやすさが魅力です。
もちろん、普通に除去要員として使っても弱くはなく、腐りにくいことから複数枚積んでみるのも面白いかもしれません。
また、「早すぎた埋葬」「リビングデッドの呼び声」のサポートとして「ハリケーン」が積まれています。上記サンプルレシピでは3枚フル投入となっていますが、これは決して大袈裟ではなく、強烈な噛み合い札として機能する優秀なキーカードです。
蘇生カードを使い回すのはもちろん、ワンショット前の露払いとしての役割も果たします。継戦能力の乏しさからゲームを長引かせたくない【リアニメイト】にとってはどちらの仕事も有難く、まさに縁の下の力持ちとも言える活躍が期待できました。
とはいえ、やはり安定性に難があるというのは事実です。
【グッドスタッフ】などの環境デッキと比べてしまえば見劣りする部分は多く、デッキの構造的な荒も目立ちます。手札事故を起こして何もできないままゲームを落としてしまうことも決して少なくありません。
しかし、このデッキを使うのは「リアニメイトがしたいからデッキを組んでいる」プレイヤーです。純粋なデッキの強さは問題ではなく、負ける時は負けると割り切って考えるべきでしょう。
元々、この【リアニメイト】は第1期の「捨て蘇生」コンボから派生したデッキです。愛好家も多く、文字通りの「ファン」デッキとしてプレイヤーの夢を叶えていたのではないでしょうか。
【まとめ】
【リアニメイト】に関する話は以上です。
第1期では蘇生カードが「死者蘇生」しかなく、リアニメイトコンボをデッキのメインギミックに据えるのは難しい状況となっていました。【リアニメイト】はそれを解消したデッキであり、多くのプレイヤーに愛用された実績のあるデッキです。
【マハー・ヴァイロ】などの存在も合わせて、こうしたファンデッキこそ遊戯王OCGの華と言えるのかもしれません。
ここまで目を通していただき、ありがとうございます。
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