神剣-フェニックスブレードが禁止カードになった理由

2018年12月11日

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【前書き】

 遊戯王OCGの中に、「神剣-フェニックスブレード」と呼ばれる装備魔法が存在します。

 装備カードとしては貧弱そのものの性能ですが、その自己サルベージ能力から【エアブレード】のキーカードとして名を馳せるなど、おおむね手札コストや除外リソース確保要員としての活用法に恵まれたカードです。とはいえ、そうした【ブレード】系デッキはカードプールの変化で衰退して久しく、現在では長らく表舞台には現れていなかったカードでもあります。

 しかし、このたび2019年1月の制限改訂で突如禁止カード指定を下されることとなりました。

 この記事では、なぜ「神剣-フェニックスブレード」が禁止カード指定を受けるに至ったのかについて解説します。

 

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イゾルデブレード 【剛鬼トロイメア】での活躍

 一言で結論を先に申し上げれば、聖騎士の追想 イゾルデ」とのコンボに濫用されていたことが主な規制理由となっています。

②:デッキから装備魔法カードを任意の数だけ墓地へ送って発動できる(同名カードは1枚まで)。墓地へ送ったカードの数と同じレベルの戦士族モンスター1体をデッキから特殊召喚する。

 リンク召喚時に戦士族モンスターをサーチする1つ目の効果に加え、デッキから装備魔法カードを墓地に送り、その枚数に等しいレベルの戦士族モンスターをリクルートする2つ目の効果を持ったモンスターです。どちらも強力な効果ですが、ここで重要なのは2つ目の効果で、これと「神剣-フェニックスブレード」を組み合わせることで爆発的なアドバンテージを稼ぎ出すことができます。

 一例として、【剛鬼トロイメア】でよく使われていた展開を下記に示します。

 

①:戦士族2体から「聖騎士の追想 イゾルデ」をリンク召喚、効果で戦士族サーチ

 

②:「聖騎士の追想 イゾルデ」で「神剣-フェニックスブレード」をコストにレベル1の戦士族をリクルート

 

③:墓地の戦士族をコストに「神剣-フェニックスブレード」を自己サルベージ

 

④:「トロイメア・ゴブリン」などの各種リンクモンスターの手札コストとして使い回す

 

 これにより「聖騎士の追想 イゾルデ」から単純に3枚分のアドバンテージになるほか、さらに墓地が肥えればそれ以上のアドバンテージに変換することも可能です。これ自体も非常に強い展開ですが、何より枠の負担が少なく済むため、無理なくデッキに搭載できるのが最大の魅力と言えるでしょう。

 とはいえ、実際禁止カード指定が妥当なのか? というとやや過剰な面も見られ、若干しこりが残る改訂でもあるのは事実です。

 しかし、性質上制限カードでは意味がないということ、また「聖騎士の追想 イゾルデ」を使うデッキにおいては上述の理由で必須級のギミックと言われていたこともあり、ここでは無制限カードからの禁止カード行きという厳しい決定に向かったものと思われます。

 今後の動向については公式の匙加減一つという印象ですが、「聖騎士の追想 イゾルデ」とのコンボにおいては代替の利かないカードである以上、しばらくの間この状況が続くことはほぼ間違いないのではないでしょうか。

 

【まとめ】

 「神剣-フェニックスブレード禁止カード化の背景については以上です。

 当初は貧弱すぎる打点強化から注目されない状況が続いていましたが、【エアブレード】が開発されると一転して有用カードに躍進を遂げた過去を持つことで知られます。その活躍はビートダウン界隈にとどまらず、特に【ドグマブレード】の中核ギミックを成したことは非常に有名な話です。

 その後は環境の表舞台からは長らく姿を消していましたが、「聖騎士の追想 イゾルデ」の参入を受けて再び環境に参戦、やがては禁止カード指定を受けるに至りました。見方を変えればこれも現代に蘇った【ブレード】系デッキとも取れ、カードプールの変化によって新たな活用法を見つけた好例と言えるのではないでしょうか。

 ここまで目を通していただき、ありがとうございます。