サモンソーサレスが禁止カードになった理由

2018年9月15日

スポンサーリンク

【前書き】

 「サモン・ソーサレス」というモンスターがいます。

②:このカードのリンク先の表側表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターと同じ種族のモンスター1体をデッキから選び、このカードのリンク先となる自分・相手フィールドに守備表示で特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。

 言わずと知れたパワーカードであり、その広範囲に対応する強力なリクルート効果からリンク召喚における最強の展開カードの1枚と目されている存在です。おおよそ主だった環境デッキ全てにこれが積まれているどころか、カジュアルデッキを含め大多数のデッキにとって「使わない理由を探す方が難しいカード」であり、結果として【リンク召喚】絡みのデッキでは100%に近い採用率を誇るという異様な状況を生み出していました。

 このような凶悪なカードの存在が容認されるはずがなく、このたび2018/10/1の制限改訂で遂に禁止カード指定を下されています。

 多くの現役プレイヤーにとって「サモン・ソーサレス」の脅威は既知の物であり、この決定はもはや疑問を挿む余地もない妥当な判断だったものと思われます。

 しかし、OCG環境から離れていた方にとっては具体的な背景が見えてこないこともあり、結果としてこのページに辿り着いたのではないでしょうか。

 この記事では、その「サモン・ソーサレス」が禁止カード指定を受けた理由について解説いたします。

 

実はファンデッキの被害が大きい?

 とはいえ、「サモン・ソーサレス」の禁止カード化の経緯はおおむね前書きにあることが全てです。

 そのため、当項目では「サモン・ソーサレス」が具体的にどのような形で濫用されていたのかについて解説します。

 「サモン・ソーサレス」を絡めた最も代表的な展開ルートとして知られるのは、恐らくは下記のギミックでしょう。

 

①:チューナーを含むモンスター2体をフィールドに揃える。

 

②:「水晶機巧-ハリファイバー」をリンク召喚する。

 

③:リンク召喚時の効果で「幻獣機オライオン」を特殊召喚する。

 

④:上記2体で「サモン・ソーサレス」をリンク召喚する。

 

⑤:墓地へ送られた「幻獣機オライオン」の効果で「サモン・ソーサレス」のリンク先に幻獣機トークンを特殊召喚する。

 

⑥:「サモン・ソーサレス」の効果で任意の機械族モンスター1体を特殊召喚する。

 

 これにより任意の機械族モンスターにアクセスした上で、5体分のリンク数を確保することができます。チューナー含むモンスター2体から始まる展開としては破格であり、これを安定ルートとして確立してしまう「サモン・ソーサレス」のカードパワーは計り知れません。

 ここに「ジェット・シンクロン」などを絡めれば更なる展開が見込めるほか、「キャノン・ソルジャー」の現役時代は【ABC】ギミックを利用して先攻1キルに持っていくことさえ可能でした。

 似たような展開パターンは上記の他にも無数に存在し、リンク先に置くモンスターを変えれば別の種族をリクルートすることもできます。メインデッキのモンスターだけでなく、エクストラデッキのモンスターを展開の起点とすることもでき、その気になれば大抵のモンスターを自由自在に呼び出せると言っても過言ではありません。

 しかし、「サモン・ソーサレス」はリンク召喚素材に「トークン以外の同じ種族のモンスター」を要求する縛りがあるため、考えなしに使いこなせるカードではないのも確かです。特にトーナメントレベルの環境デッキではメインの枠を各種手札誘発・メタカードのために切り詰める傾向にあり、枠を食いやすい「サモン・ソーサレス」が採用圏外に飛ばされているケースも決して少ないとは言えません。

(個人的な話にはなりますが、私が組んでいた【閃刀姫】にも「サモン・ソーサレス」は入れていませんでした。)

 そうしたこともあり、全体的に見ればカジュアルデッキが受けたダメージの方が大きかったのではないか、というのが個人的な推測です。特に現在では「サモン・ソーサレス」の存在を前提に成り立っていたキャラデッキ・ファンデッキは少なくなく、そういったデッキにとっては事実上の解体宣言とも言える決定であったことは否定できません。

 とはいえ、今後のカードプール推移も含めて考えた場合、流石にこれ以上「サモン・ソーサレス」の暴走を放置するわけにもいかない事情もあります。そのため、やはり「サモン・ソーサレス」の禁止カード指定はやむを得ない措置だったのではないでしょうか。

 

【まとめ】

 「サモン・ソーサレス」の禁止カード化の背景については以上です。

 今回の改訂でも様々な変更がなされ、各地で何かと話題になっています。このページではそのうちの一部を切り取って記事に取り上げましたが、これ一つ取ってすら様々な変動が予想できる非常に大きな変更と言えるでしょう。

 個人的にも気になっている部分は多々あり、今後の環境推移が非常に楽しみなところです。

 ここまで目を通していただき、ありがとうございます。

 

スポンサーリンク