【焔聖騎士】デッキの先攻展開ルートまとめ【回し方・デッキレシピ解説】
・前書き
・基本展開ルート イゾルデ1枚からの先攻制圧
・派生ルート解説
・【3ハンデス】「ネオスペース・コネクター」+オリヴィエ
・【ニビルケア】オリヴィエ+オジエ+自己SS可能な戦士族
・【下振れ】デュランダル初動+墓地にオリヴィエ無し
・デッキレシピ(2020年4月)
・必須枠
・準必須枠
・自由枠
・まとめ
・追記:2020年7月制限の【焔聖騎士】について
【前書き】
【焔聖騎士】というテーマがあります。
焔聖騎士帝-シャルル(えんせいきしてい-シャルル)
シンクロ・効果モンスター
星9/炎属性/戦士族/攻撃力3000/守備力200
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:フィールドのモンスターに装備カードが装備された場合に発動できる(ダメージステップでも発動可能)。フィールドのカード1枚を選んで破壊する。
②:自分・相手のエンドフェイズに発動できる。自分の手札・墓地から装備魔法カード1枚を選んでこのカードに装備する。その後、デッキから戦士族・炎属性モンスター1体を選んでこのカードに攻撃力500アップの装備カード扱いとして装備できる。
『焔聖剣-デュランダル』(えんせいけん-デュランダル)
装備魔法
このカード名の①②の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
①:このカードが装備されている場合に発動できる。デッキからレベル5以下の戦士族・炎属性モンスター1体を手札に加える。その後、このカードを破壊する。
②:装備モンスターが墓地へ送られた事でこのカードが墓地へ送られた場合、自分の墓地のレベル5以下の戦士族・炎属性モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。この効果の発動後、ターン終了時まで自分は戦士族モンスターしか特殊召喚できない。
厳密に言うと、OCGの定義では【焔聖騎士】というテーマは存在せず、既存カテゴリの【聖騎士】に属しているカード群ですが、事実上は独立した一個のテーマと考えて差し支えないデッキです。カードデザイン的には装備魔法を主軸とすることから【装備ビート】的なコンセプトと誤解されがちですが、実際には先攻1ターン目から強固な制圧布陣を敷いて相手に何もさせずに勝つことを狙う、いわゆる展開系アーキタイプに属しています。
しかし、新規テーマということもあってか現時点ではあまり実用的な情報が出回っていないように感じられるため、ここでは具体的な展開ルート・回し方やデッキレシピなどについて解説いたします。
基本展開ルート イゾルデ1枚からの先攻制圧
と言っても、これに関しては既にYouTubeに関連動画を投稿しているため、完全に初見の場合は恐らくこちらで動きを確認した方が分かりやすいかもしれません。
実際のところ、現状の【焔聖騎士】について解説すべきことは上記動画でおおむね語り終えてしまったため、わざわざテキストに書き起こすのは二度手間のようにも思えてきますが、繰り返し確認するための参考資料という意味合いを込めて文字媒体に残しておくことにします。
まずは【焔聖騎士】の根幹となる基本的な展開ルート、「聖騎士の追想 イゾルデ」を用いる展開(※)を下記に示します。
(※現在では使用できないルートです。現行版については記事最下部の動画をご参照ください)
①:何らかのカードで「聖騎士の追想 イゾルデ」をリンク召喚する。(※「昇華騎士-エクスパラディン」+「チューン・ナイト」のセットなど)
②:「聖騎士の追想 イゾルデ」の効果で「任意の炎属性・戦士族モンスター」をサーチする。(※手札コスト用)
③:「聖騎士の追想 イゾルデ」の効果で「焔聖騎士-リナルド」をリクルートする。(※コストは「『焔聖剣-デュランダル』」)
④:「焔聖騎士-リナルド」の効果で「『焔聖剣-デュランダル』」をサルベージする。
⑤:「『焔聖剣-デュランダル』」の効果で「焔聖騎士-オリヴィエ」をサーチし、そのまま特殊召喚する。(※コストは手順②でサーチしたカード)
⑥:「聖騎士の追想 イゾルデ」を素材に「リンクロス」をリンク召喚し、効果でリンクトークン2体を特殊召喚する。
⑦:「焔聖騎士-オリヴィエ」「リンクロス」の2体を素材に「水晶機巧-ハリファイバー」をリンク召喚する。
⑧:「水晶機巧-ハリファイバー」の効果で「幻獣機オライオン」をリクルートする。
⑨:「幻獣機オライオン」「リンクトークン(1体目)」の2体を素材に「武力の軍奏」をシンクロ召喚する。
⑩:「武力の軍奏」の効果で「焔聖騎士-オリヴィエ」を蘇生しつつ、「幻獣機オライオン」の効果で幻獣機トークンを特殊召喚する。
⑪:「焔聖騎士-オリヴィエ」「焔聖騎士-リナルド」の2体を素材に「ガーデン・ローズ・メイデン」をシンクロ召喚する。
⑫:「武力の軍奏」「ガーデン・ローズ・メイデン」の2体を素材に「クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン」をシンクロ召喚する。(※「武力の軍奏」の効果により、「クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン」はチューナー扱いとなる)
⑬:「クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン」「リンクトークン(2体目)」の2体を素材に「焔聖騎士帝-シャルル」をシンクロ召喚する。
⑭:「ガーデン・ローズ・メイデン」の効果で「クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン」を蘇生する。
⑮:墓地の「焔聖騎士-オリヴィエ」を「焔聖騎士帝-シャルル」に装備する。(※効果対象耐性付与)
⑯:「水晶機巧-ハリファイバー」「幻獣機トークン」の2体を素材に「幻獣機アウローラドン」をリンク召喚し、効果で幻獣機トークン3体を特殊召喚する。
⑰:「幻獣機アウローラドン」の効果で「幻獣機オライオン」をリクルートする。(コストは「幻獣機アウローラドン」「幻獣機トークン(1体目)」の2体)
⑱:「幻獣機オライオン」「幻獣機トークン(2体目)」の2体で「焔聖騎士導-ローラン」をシンクロ召喚し、効果を発動する。(※残存効果)
⑲:「焔聖騎士導-ローラン」「幻獣機トークン(3体目)」の2体を素材に「ヴァレルロード・S・ドラゴン」をシンクロ召喚し、効果で「幻獣機アウローラドン」を自身に装備する。
⑳:エンドフェイズに手順⑱で発動した「焔聖騎士導-ローラン」の残存効果を適用し、「盗人の煙玉」を墓地に送りつつ「ゴッドフェニックス・ギア・フリード」をサーチする。(※サーチはゴフリ以外でも可)
㉑:「焔聖騎士帝-シャルル」の効果で墓地から「盗人の煙玉」を、デッキから「焔聖騎士-オジエ」を自身に装備する。(※効果破壊耐性付与)
㉒:手順㉑に反応し、「焔聖騎士帝-シャルル」の効果で「盗人の煙玉」を破壊する。
㉓:「盗人の煙玉」の効果で相手の手札を確認し、任意のカードをハンデスする。
以上により、ピーピングハンデスを行った上で「クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン」「ヴァレルロード・S・ドラゴン」の2体が立ち、なおかつ「焔聖騎士帝-シャルル」と墓地の「焔聖騎士導-ローラン」のセットによって疑似フリーチェーンの万能除去を構えることができます。かねてより環境でも多用されていた二大制圧竜に関しては説明不要ですが、長らくネタカードとされていた「盗人の煙玉」(※)が第11期という時代において大真面目に実戦投入されるというのは一見信じがたい話です。
(※厳密には、2001年後期に【ギアフリード】で、2002年末~2003年初頭頃に【エルマ1キル】でそれぞれ採用実績は残しています)
加えて「聖騎士の追想 イゾルデ」1枚から展開できるため現実的な確率で1枚初動に成功するほか、「ネオスペース・コネクター」+「N・アクア・ドルフィン」ギミックにより誘発チェックもしやすいため、先攻展開を比較的通しやすい(※)のが強みです。
(※ただし、やはり現状では「水晶機巧-ハリファイバー」を止められるとどうしようもないのですが……)
またピーピングハンデスという性質上、通常の展開系デッキの弱点である「ラーの翼神竜-球体形」や「冥王結界波」などが刺さらないという独自の魅力もあります。むしろこれこそが他の展開系デッキを差し置いて【焔聖騎士】を握る理由になっていると言っても過言ではないでしょう。
派生ルート解説
上記の基本ルートの知識を踏まえ、ここからは応用編として派生ルートに入ります。
具体的に1つ1つ挙げていくとキリがありませんが、基本的に実戦で多用するものは下記の3つしかないため、とりあえずこれだけ知っておけば困ることは少ないのではないでしょうか。
【3ハンデス】「ネオスペース・コネクター」+オリヴィエ
①:「ネオスペース・コネクター」を召喚し、効果で「N・アクア・ドルフィン」をリクルートする。
②:「N・アクア・ドルフィン」の効果でハンデスする。(※攻撃力800以下のみ)
③:基本ルート手順①~④において、「『焔聖剣-デュランダル』」の代わりに「リビング・フォッシル」を持ってくる。
④:基本ルートと同様の手順で「ヴァレルロード・S・ドラゴン」まで展開する。
⑤:「リビング・フォッシル」で「ネオスペース・コネクター」を蘇生する。
⑥:「ネオスペース・コネクター」の効果で「N・アクア・ドルフィン」を蘇生する。(※効果の無効化は自己リリースにより回避可能)
⑦:「N・アクア・ドルフィン」の効果でハンデスする。(※攻撃力4050以下のみ)
見ての通り、基本ルートに加えて「N・アクア・ドルフィン」のハンデスが2回入る展開ルートです。3ハンデス+2無効+1妨害という非常に強固な制圧を行うことができるため、これが決まればほぼ勝ち確と考えて差し支えありません。
なおかつ、「『焔聖剣-デュランダル』」の代わりに「リビング・フォッシル」を持ってくるだけでルートが成立するため、実戦でも現実的に狙っていけるのが強みです。
現在の【焔聖騎士】における事実上の最強盤面であり、このギミックがあるからこそ【焔聖騎士】は戦えると言っても過言ではないでしょう。
【ニビルケア】オリヴィエ+オジエ+自己SS可能な戦士族
①:「焔聖騎士-オジエ」を召喚し、「ゴッドフェニックス・ギア・フリード」を墓地に送る。
②:「自己SS可能な戦士族」を特殊召喚し、それと「焔聖騎士-オジエ」の2体を素材に「聖騎士の追想 イゾルデ」をリンク召喚する。
③:「聖騎士の追想 イゾルデ」の効果で「任意の炎属性・戦士族モンスター」をサーチする。(※手札コスト用だが、「焔聖騎士-オジエ」をコストにする場合は炎属性以外でも可)
④:「聖騎士の追想 イゾルデ」の効果で「焔聖騎士-リナルド」をリクルートする。(※コストは「盗人の煙玉」以外の装備魔法カード)
⑤:「焔聖騎士-リナルド」の効果で「ゴッドフェニックス・ギア・フリード」をサルベージする。
⑥:基本ルートまたはニビルケアルートに分岐
こちらは基本ルートに追加で「ゴッドフェニックス・ギア・フリード」が立つ展開ルートです。
しかし、このルート最大の特徴は何と言っても展開系の天敵たる「原始生命態ニビル」をケアできることで、【焔聖騎士】に対して「原始生命態ニビル」が意外と信頼できないと言われるのはこのルートの存在によるところが大きいでしょう。流石にケアルートでは最終盤面が弱くなってしまう(※)のは事実ですが、それ以上のメリットがあることは言うまでもなく、特にサイド後のゲームでは実質こちらを通ることが確定しています。
(※場合によっては「原始生命態ニビル」をケアせずに最大を目指し、ニビルを踏んだ場合は潔くゴフリだけで頑張るという手もないわけではありません)
前置きが若干長くなりましたが、具体的なルートは下記の通りです。
⑦:墓地の「焔聖騎士-オジエ」を「焔聖騎士-リナルド」に装備する。
⑧:手札から「ゴッドフェニックス・ギア・フリード」を特殊召喚する。(※コストは手順④で落とした装備魔法カード)
⑨:手札から「焔聖騎士-オリヴィエ」を特殊召喚する。(※コストは手順③でサーチしたカード)
⑩:「聖騎士の追想 イゾルデ」を素材に「リンクロス」をリンク召喚し、効果でリンクトークン2体を特殊召喚する。
⑪:「焔聖騎士-オリヴィエ」「リンクロス」の2体を素材に「水晶機巧-ハリファイバー」をリンク召喚する。
⑫:「水晶機巧-ハリファイバー」の効果で「幻獣機オライオン」をリクルートする。
⑬:「幻獣機オライオン」「リンクトークン(1体目)」の2体を素材に「武力の軍奏」をシンクロ召喚する。
⑭:「武力の軍奏」の効果で「焔聖騎士-オリヴィエ」を蘇生する。(※場が埋まるため、「幻獣機トークン」は特殊召喚できない)
⑮:「焔聖騎士-オリヴィエ」「リンクトークン(2体目)」の2体を素材に「焔聖騎士導-ローラン」をシンクロ召喚する。
⑯:墓地の「焔聖騎士-オリヴィエ」を「ゴッドフェニックス・ギア・フリード」に装備する。
⑰:「焔聖騎士導-ローラン」「焔聖騎士-リナルド」の2体を素材に「スターダスト・チャージ・ウォリアー」をシンクロ召喚し、1ドローする。
⑱:「武力の軍奏」「スターダスト・チャージ・ウォリアー」の2体を素材に「焔聖騎士帝-シャルル」をシンクロ召喚する。
⑲:基本ルートの手順⑳以降と同様。
簡単に言えば「焔聖騎士-リナルド」に「焔聖騎士-オジエ」を付けた後に「ゴッドフェニックス・ギア・フリード」を置き、その後は「焔聖騎士-リナルド」を残したまま展開して「焔聖騎士-オリヴィエ」を「ゴッドフェニックス・ギア・フリード」に付け、改めて最終盤面に移行するという仕組みのルートです。
「ゴッドフェニックス・ギア・フリード」によってフィールドが1枠埋まる上に、中盤までは「焔聖騎士-リナルド」を残したまま展開しなければならないため、かなり窮屈な展開ルートを辿ることを強いられます。よって最終盤面は1ハンデス1無効1妨害と通常時に比べて明らかに弱く、相手のハンドの強さによっては返される危険性も高いです。
しかし、上記の初動条件に「『焔聖剣-デュランダル』」が含まれている場合は手順④で「盗人の煙玉」を墓地に落とせるため、「焔聖騎士導-ローラン」の代わりに「ガーデン・ローズ・メイデン」を経由して「クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン」を立てられるようになります。それでも最大ルートと比較すると盤面が弱いのは事実ですが、「原始生命態ニビル」をケアした上での妥協布陣と考えればそう悪い話ではありません。
加えて、「焔聖騎士-リナルド」を素引きしており、なおかつデッキに装備魔法が3種残っている場合は非常に安定して「原始生命態ニビル」をケアできるということは絶対に押さえておくべきです。
具体的には、「聖騎士の追想 イゾルデ」から「N・アクア・ドルフィン」をリクルートすることで相手の手札に「原始生命態ニビル」があるかどうかを事前にチェックすることができます。握られていた場合はそのままケアルートを通るしかありませんが、無いことが確認できれば「焔聖騎士-オリヴィエ」の代わりに「幻獣機オライオン」を蘇生すれば基本ルートに合流できるため、「ニビルケアをした上で最大展開を狙う」という夢の欲張りムーブを行えるわけです。
いずれにしても、「【焔聖騎士】はニビル1枚で即死する(※)」などと言われるほど脆いデッキというわけではないため、その辺りは少し安心していいかもしれません。
(※もちろん、手札によってはあっさり即死してしまうため、弱点であること自体は否定できないのですが……)
【下振れ】デュランダル初動+墓地にオリヴィエ無し
3つ目は下振れパターンについてです。
具体的には、「イゾルデを立てる段階でデュランダルを使用し、なおかつ墓地にオリヴィエが存在しない」という状況に遭遇したケースを考えます。
この場合、「聖騎士の追想 イゾルデ」をリンク召喚してしまうと詰んでしまう(※)ため、代わりに「水晶機巧-ハリファイバー」から展開していかなければなりません。
(※厳密には、装備魔法を4種落として直接「焔聖騎士-オリヴィエ」をリクルートする、あるいは「影六武衆-ゲンバ」を採用して妥協ルートを用意することもできますが、ここではどちらも不採用とします)
①:「水晶機巧-ハリファイバー」をリンク召喚し、効果で「幻獣機オライオン」をリクルートする。
②:「水晶機巧-ハリファイバー」を素材に「リンクロス」をリンク召喚し、効果でリンクトークンを2体特殊召喚する。
③:「幻獣機オライオン」「リンクトークン(1体目)」の2体を素材に「武力の軍奏」をシンクロ召喚する。
④:「武力の軍奏」で「幻獣機オライオン」を蘇生しつつ、「幻獣機オライオン」の効果で幻獣機トークンを特殊召喚する。
⑤:「幻獣機オライオン」「幻獣機トークン」の2体を素材に「焔聖騎士導-ローラン」をシンクロ召喚し、効果を発動する。(※残存効果)
⑥:「焔聖騎士導-ローラン」「リンクトークン(2体目)」の2体を素材に「スターダスト・チャージ・ウォリアー」をシンクロ召喚し、1ドローする。
⑦:「武力の軍奏」「スターダスト・チャージ・ウォリアー」の2体を素材に「焔聖騎士帝-シャルル」をシンクロ召喚する。
⑧:その後は基本ルートと同様。(※後続確保+切り返しのためにデッキから装備するモンスターは「焔聖騎士-ローラン」にした方が良い)
実質的には「盗人の煙玉」によるピーピングハンデス+「焔聖騎士導-ローラン」による疑似フリーチェーンの万能除去しか妨害を構えることができず、展開系としては少々情けない盤面です。
とはいえ、手札に「ゴッドフェニックス・ギア・フリード」を確保できていること、また返しの「焔聖騎士-ローラン」のサーチがほぼ確定していることもあり、盤面を返されたとしても戦う余力は十分にあります。むしろ本来の【焔聖騎士】というテーマはどちらかと言うと継続的にアドバンテージを稼いで戦うアーキタイプに属しているため、マッチアップによっては中期戦に持ち込めれば逆に好都合なことも少なくありません。
もちろん、あくまでも展開系デッキである以上は短期決戦で終わらせるのが最善ではありますが、それなりに信頼に足るサブプランを隠し持っているという事実は比較的心強い武器になるのではないでしょうか。
デッキレシピ(2020年4月)
以上の解説を踏まえ、次はデッキレシピについて見ていきます。
モンスターカード(26枚) |
||
---|---|---|
×3枚 | 焔聖騎士-リナルド | |
昇華騎士-エクスパラディン | ||
増殖するG | ||
ネオスペース・コネクター | ||
灰流うらら | ||
×2枚 | 焔聖騎士-オリヴィエ | |
幻獣機オライオン | ||
×1枚 | エフェクト・ヴェーラー | |
焔聖騎士-アストルフォ | ||
焔聖騎士-オジエ | ||
焔聖騎士-ローラン | ||
ゴッドフェニックス・ギア・フリード | ||
チューン・ナイト | ||
N・アクア・ドルフィン | ||
魔法カード(14枚) |
||
×3枚 | 聖杯の継承 | |
墓穴の指名者 | ||
抹殺の指名者 | ||
×2枚 | 『焔聖剣-デュランダル』 | |
×1枚 | 増援 | |
盗人の煙玉 | ||
リビング・フォッシル | ||
罠カード(1枚) |
||
×3枚 | ||
×2枚 | ||
×1枚 | 無限泡影 | |
エクストラデッキ(15枚) |
||
×3枚 | ||
×2枚 | 聖騎士の追想 イゾルデ | L |
×1枚 | ヴァレルロード・S・ドラゴン | S |
焔聖騎士帝-シャルル | S | |
焔聖騎士導-ローラン | S | |
ガーデン・ローズ・メイデン | S | |
クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン | S | |
水晶機巧-ハリファイバー | L | |
幻獣機アウローラドン | L | |
剛炎の剣士 | L | |
スターダスト・チャージ・ウォリアー | S | |
トロイメア・フェニックス | L | |
トロイメア・ユニコーン | L | |
武力の軍奏 | S | |
リンクロス | L |
デッキの内部構造については大まかには「必須枠」「準必須枠」「自由枠」の3つに分類でき、むしろそれ以外に特筆すべきことはありません。
必須枠
必須枠です。1枚でも減らすとメインギミックが崩壊してしまうため、デッキ自体が成り立たなくなってしまいます。
準必須枠
絶対に必要というわけではありませんが、かと言って減らす意味があるかと言うと首を傾げる程度には重要な枠です。
例外として、「焔聖騎士-ローラン」のみ展開に寄与するカードではないため、どうしても1枠空けたいという場合にはここを削るのが良いかもしれません。
自由枠
自由枠です。基本的には誘発や指名者系のカードが入りますが、場合によっては展開用パーツを増やすこともできます。
しかし、下手なカードを増やしてもギミックが膨らむだけで良いことはないため、やはり可能な限りメタにスペースを割いた方が総合的には安定するように思います。
【まとめ】
2020年4月環境時点での【焔聖騎士】についての話は以上です。
見た目の印象では【聖騎士】と同様の【装備ビート】系の旧時代然とした風貌でありながら、蓋を開けてみればゴリゴリの展開系アーキタイプだったという中々に趣深いテーマであり、今後の活躍が非常に楽しみなデッキです。逆に今後の制限改訂に関する懸念、具体的には攻撃力900の例のヒトデにお迎えが来る(※)のではないかといった不安の種もありますが、その辺りはやはり公式の裁量次第というところでしょう。
(※来ました)
……ちなみに、実を言うとこの記事で書き切れなかったこと(デッキに採用できなかったカードについての解説など)はいくつか残っているのですが、流石にそろそろ「動画で既に解説したことを改めて書き起こす」という行為の作業感に筆が折れつつありますので、恐縮ですが動画の方をご覧いただければ幸いです。
ここまで目を通していただき、ありがとうございます。
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