【エアブレード】の歴史・時代ごとのデッキレシピまとめ
【前書き】
【エアブレード】の大まかな歴史・時代ごとのデッキレシピについてまとめています。メタゲームやデッキ概要の解説については下記のリンクをご参照ください。
2006年9月(全盛期)
モンスターカード(10枚) | |
---|---|
×3枚 | E・HERO エアーマン |
冥府の使者ゴーズ | |
×2枚 | D-HERO ダイヤモンドガイ |
×1枚 | 混沌の黒魔術師(エラッタ前) |
ならず者傭兵部隊 | |
魔法カード(24枚) | |
×3枚 | 次元融合 |
神剣-フェニックスブレード | |
封印の黄金櫃 | |
モンスターゲート | |
×2枚 | E-エマージェンシーコール |
増援 | |
ライトニング・ボルテックス | |
×1枚 | 押収 |
大嵐 | |
天使の施し | |
早すぎた埋葬 | |
魔法再生 | |
魔法石の採掘 | |
罠カード(6枚) | |
×3枚 | ダスト・シュート |
マインドクラッシュ | |
×2枚 | |
×1枚 | |
エクストラデッキ(0枚) | |
×3枚 | |
×2枚 | |
×1枚 |
【エアブレード】はその名の通り、「E・HERO エアーマン」「神剣-フェニックスブレード」の2枚を中核に据えたコンボ系ビートダウンデッキの一種です。コンボデッキでありながら「E・HERO エアーマン」による安定したビートダウンが行えるのが最大の強みであり、事実上は「E・HERO エアーマン」の専用デッキとして知られます。
上記レシピでは「E・HERO エアーマン」3枚、「増援」「E-エマージェンシーコール」が2枚ずつの計7枠が取られており、この時点で「E・HERO エアーマン」の初手存在率は7割に届きます。そこに「封印の黄金櫃」や「モンスターゲート」といった間接的なサーチ要員を含めれば実質の確率はさらに上昇するため、とにかく「E・HERO エアーマン」を安定して引き込むことにかけては右に出るものはありません。
これはサーチカードが蔓延する現在の価値観では大したことがないようにも聞こえますが、第5期当時としては極めて革新的な話でした。実際、コンボに頼らずに【エアーマンビート】からの【ダイヤモンドガイ】の流れだけでゲームが終わってしまうことも少なくなく、むしろ全体の割合としてはビートダウンによる決着の方が多いデッキと言えるでしょう。
とはいえ、やはり【エアブレード】のメインコンセプトがブレードギミックにあることも間違いありません。
具体的なコンボの流れは下記の通りです。
①:「神剣-フェニックスブレード」を「モンスターゲート」あるいは手札コストで墓地に落とす。
②:墓地の戦士族を除外し、「次元融合」で帰還させる。
コンボ達成には複数の前提条件が求められますが、上述の通りビートダウン戦略の後詰めとしてコンボが控えているため、ゲームを進めている内に自然と条件が整います。【エアブレード】の強みはこうした「無駄のなさ」にあり、墓地や除外ゾーンを将来的なリソースにカウントできるのはビートダウンデッキとしては破格です。
逆に【エアブレード】最大の弱点は【エアーマンビート】に対する妨害であり、この段階で展開を止められると身動きがほとんど取れなくなります。具体的には「ダスト・シュート」「マインドクラッシュ」などの各種ハンデスカードが比較的刺さるため、可能な限りサーチの保険を残しつつ動くのが定石にあたると言われていました。
2007年3月(【デステニーブレード】期)
モンスターカード(14枚) | |
---|---|
×3枚 | カードガンナー |
×2枚 | D-HERO ダイヤモンドガイ |
D-HERO ダッシュガイ | |
×1枚 | E・HERO エアーマン |
混沌の黒魔術師(エラッタ前) | |
人造人間-サイコ・ショッカー | |
スナイプストーカー | |
D・D・M | |
ならず者傭兵部隊 | |
冥府の使者ゴーズ | |
魔法カード(22枚) | |
×3枚 | デステニー・ドロー |
モンスターゲート | |
ライトニング・ボルテックス | |
×2枚 | 神剣-フェニックスブレード |
洗脳-ブレインコントロール(エラッタ前) | |
増援 | |
×1枚 | 押収 |
大嵐 | |
強奪 | |
次元融合 | |
早すぎた埋葬 | |
封印の黄金櫃 | |
魔法石の採掘 | |
罠カード(4枚) | |
×3枚 | |
×2枚 | |
×1枚 | 激流葬 |
聖なるバリア -ミラーフォース- | |
破壊輪(エラッタ前) | |
リビングデッドの呼び声 | |
エクストラデッキ(0枚) | |
×3枚 | |
×2枚 | |
×1枚 |
このように、参入以降は環境屈指のトップメタとして君臨していた【エアブレード】でしたが、続く2007年3月の改訂で「E・HERO エアーマン」を筆頭に多数のデッキパーツを喪失し、あえなく解体宣言を下されることになりました。
しかし、その後継デッキとして【D-HERO】との複合である【デステニーブレード】が考案されており、少数勢力ながらトーナメントシーンにも少なからず顔を出しています。【エアブレード】の中核をなしていたブレードギミックは隠し味程度に収まっていますが、その分のスペースを「カードガンナー」などの汎用カードに割いているため、ある意味では全盛期よりも安定性は増していたと言えるでしょう。
とはいえ、これ以降のトップメタである【ガジェット】や【ライダー】系に対抗できるほどの地力を持っていたとは言えません。
そのため、やはりメタゲームに明確な影響を与えることはなく、時間経過とともに数を減らしていく一方だったことは否定できないのではないでしょうか。
2007年10月(【ミラブレ】期)
モンスターカード(7枚) | |
---|---|
×3枚 | |
×2枚 | D-HERO Bloo-D |
×1枚 | E・HERO エアーマン |
混沌の黒魔術師(エラッタ前) | |
人造人間-サイコ・ショッカー | |
D・D・M | |
D-HERO ダイヤモンドガイ | |
魔法カード(33枚) | |
×3枚 | E-エマージェンシーコール |
デステニー・ドロー | |
手札断殺 | |
トレード・イン | |
魔法再生 | |
名推理 | |
モンスターゲート | |
×2枚 | 簡易融合 |
神剣-フェニックスブレード | |
増援 | |
×1枚 | 大嵐 |
次元融合 | |
戦士の生還 | |
手札抹殺 | |
早すぎた埋葬 | |
魔法石の採掘 | |
罠カード(0枚) | |
×3枚 | |
×2枚 | |
×1枚 | |
エクストラデッキ(9枚~) | |
×3枚 | キメラテック・フォートレス・ドラゴン |
×2枚 | 魔導騎士ギルティア |
×1枚 | カルボナーラ戦士 |
デス・デーモン・ドラゴン | |
魔人 ダーク・バルター | |
魔装騎士ドラゴネス | |
(+任意の融合モンスター) |
最終的に【エアブレード】が行き着いたのは、1キル特化構築である【ミラブレ】と呼ばれる型(※)でした。
(※正確には【ミラブレ】ではなく別称で呼ばれることが大半でしたが、デッキ名が色々と問題なため、ここでは正式名称は伏せておきます)
なんとモンスターが僅か7体しか採用されておらず、さらにその内5体が上級モンスターあるいは特殊召喚モンスターで占められているなど、当時の常識では考えられない歪なバランスに仕上がっています。これは【推理ゲート】にしても極端すぎる割合であり、完全にブレードギミックの回転に全てを賭けている構成です。
当然、手札事故を起こせばそのままお陀仏というピーキーなデッキですが、その分回った時の爆発力は全盛期の【エアブレード】にも決して見劣りしません。「トレード・イン」「デステニー・ドロー」「手札断殺」といったドローソースをフル投入しているため回転力も悪くはなく、また「E・HERO エアーマン」も6枚体制と意外に期待値は高めです。
代償として全体的に腐りやすいカードが多いのは事実ですが、「魔法再生」や「D・D・M」などでリソースに変換できるため、事故のリスクは最小限に抑えられています。総じて1キルデッキとしての完成度は高く、実際に当時の環境でも少なからず存在感を示していました。
とはいえ結局のところ、トーナメントレベルにおいては地雷デッキの域を出なかったことは確かです。丁度この時期に【ダムドビート】の台頭、そしてそれに伴う【パキケガジェット】などの【メタビート】系の流行が起こっていた背景もあり、どこを向いても苦しい状況に置かれていたことは否めません。
最終的には2008年9月の改訂で「モンスターゲート」「名推理」の2枚看板が同時に制限カード行きとなり、コンセプトが完全に瓦解してしまうことになります。事実上【ドグマブレード】の規制に巻き込まれる形で構築不能に追い込まれた格好であり、【ミラブレ】愛好家にとってはとばっちりのような状況だったと言えるでしょう。
【まとめ】
【エアブレード】の大まかな歴史・時代ごとのデッキレシピについては以上です。
環境全体の流れについては下記リンクをご参照ください。
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