【未来オーバー】の歴史・時代ごとのデッキレシピまとめ

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【前書き】

 【未来オーバー】の大まかな歴史・時代ごとのデッキレシピについてまとめています。メタゲームやデッキ概要の解説については下記のリンクをご参照ください。

 

2006年5月(全盛期)

サンプルレシピ(2006年5月18日)
モンスターカード(16枚)
×3枚 サイバー・ドラゴン
ブローバック・ドラゴン
魔装機関車 デコイチ
×2枚 魔導雑貨商人
リボルバー・ドラゴン
×1枚 人造人間-サイコ・ショッカー
マジック・キャンセラー
メタモルポット
魔法カード(20枚)
×3枚 オーバーロード・フュージョン
次元融合
ハリケーン
未来融合-フューチャー・フュージョン(エラッタ前)
×2枚 成金ゴブリン
×1枚 大嵐
サイクロン
手札抹殺
天使の施し
貪欲な壺
早すぎた埋葬
罠カード(4枚)
×3枚 威嚇する咆哮
×2枚  
×1枚 和睦の使者
エクストラデッキ(12枚~)
×3枚 ガトリング・ドラゴン
キメラテック・オーバー・ドラゴン
サイバー・エンド・ドラゴン
サイバー・ツイン・ドラゴン
×2枚  
×1枚 (+任意の融合モンスター)

 

 上記レシピは【未来オーバー】のうち、最もオーソドックスなタイプの構築となります。完全にワンキルコンボに特化した構成が取られており、デッキ内容が「コンボパーツ」と「コンボの下準備用パーツ」の2種類に分かれていることが窺えます。

 また、搭載されているコンボも一つだけではなく、下記の通りいくつかのギミックを折衷したような形です。

 

①:「オーバーロード・フュージョン」の選択肢を増やすために「ガトリング・ドラゴン」を採用している。(当時は「キメラテック・オーバー・ドラゴン」を除けば唯一の闇属性・機械族の融合モンスター)

 

②:「オーバーロード・フュージョン」で除外したモンスターの帰還カードとして「次元融合」を採用し、さらに「人造人間-サイコ・ショッカー」「マジック・キャンセラー」で盤面制圧を行うギミックを搭載している。

 

 特に②のギミックは先攻1ターン目であっても効力を発揮するため、「相手に先攻を押し付けられてやることがない」という状況の対策にもなり得ます。【未来オーバー】相手に先攻を渡してはいけないと言われていたのはこのためで、相手の警戒を逆手にとってサイド戦からこのギミックを追加投入する、といった戦法を狙うプレイヤーも少なからず存在しました。

 ちなみに、①のギミックで使われている「ガトリング・ドラゴン」は「キメラテック・オーバー・ドラゴン」と違い自滅デメリットを持たないため、未来融合-フューチャー・フュージョン(エラッタ前)」を本来の使い方で運用するサポートにもなります。

(「サイバー・ツイン・ドラゴン」の場合は「サイバー・ドラゴン」がデッキから枯れてしまう危険が大きく、出すことはあまり推奨されません)

 2ターンという重いタイムラグはあるものの、いざという時にビートプランに切り替えられるというのは「おまけ」の一言で片付けるには惜しいメリットでしょう。

 

【次元キメラ】型

サンプルレシピ(2006年5月18日)
モンスターカード(14枚)
×3枚 サイバー・ドラゴン
閃光の追放者
デビル・フランケン
ドリルロイド
×2枚  
×1枚 人造人間-サイコ・ショッカー
マジック・キャンセラー
魔法カード(23枚)
×3枚 オーバーロード・フュージョン
巨大化
次元融合
ハリケーン
未来融合-フューチャー・フュージョン(エラッタ前)
×2枚  
×1枚 押収
大嵐
サイクロン
手札抹殺
天使の施し
貪欲な壺
早すぎた埋葬
リミッター解除
罠カード(3枚)
×3枚  
×2枚  
×1枚 聖なるバリア -ミラーフォース-
激流葬
リビングデッドの呼び声
エクストラデッキ(14枚~)
×3枚 キメラテック・オーバー・ドラゴン
サイバー・エンド・ドラゴン
サイバー・ツイン・ドラゴン
×2枚  
×1枚 異星の最終戦士
サウザンド・アイズ・サクリファイス
ドラゴン・ウォリアー
魔人 ダーク・バルター
青眼の究極竜
(+任意の融合モンスター)

 

 一方、こちらは同時期に使われていた【次元キメラ】と呼ばれる型です。

(当時はこれ以外の型であっても【次元キメラ】と呼ばれることはありましたが、ここでは便宜上区別して考えています)

 まず真っ先に目につくであろう特徴的なポイントは、やはり「閃光の追放者」をメインからフル投入しているという事実ではないでしょうか。

 言うまでもないことですが、全体除外カードである「閃光の追放者」は当然【未来オーバー】とは相性が最悪です。というより、そもそも「閃光の追放者」自体が【未来オーバー】のメタカードとして使われていたほどであり、これを【未来オーバー】に積むというのは一見すると血迷った考えにしか思えません。

 しかし、ここに「次元融合」を絡めて考えた場合、この選択が思いのほか理に適ったものであることが見えてきます。

 具体的には、下記のようなコンボが成立します。

 

①:「閃光の追放者」が存在する状態で「未来融合-フューチャー・フュージョン(エラッタ前)」を発動し、任意の機械族を除外する。

 

②:「次元融合」でそれらを帰還させ、盤面制圧を行う。

 

 これにより、魔法・罠を封殺しつつ「ドリルロイド」で壁も潰せるという状況に持ち込めるため、おおよそどんなデッキ相手でも勝ちを拾うことが可能です。

 つまり、この型における「閃光の追放者」は疑似的に「オーバーロード・フュージョン」と同様の役割をこなすことができ、言い換えれば「次元融合」を最も効果的に活用することを狙った構成が取られていることが分かります。

 もちろん、「閃光の追放者」自体が墓地メタの役割も兼ねる関係上、同型以外のミラーマッチに強くなるという副次的な強みもあります。特にこの時期は【未来オーバー】の全盛期であることからトーナメントシーンでの遭遇率もかなり高く、これは見た目以上に大きなメリットでした。

(また、初手で「閃光の追放者」を出せば相手がこちらのデッキを誤解してくれる可能性が高いという情報アドバンテージも少なからず存在します)

 その他、「デビル・フランケン」と「巨大化」による【デビフラ1キル】のギミックを取り入れているなど、いくつか目につくポイントも散見されますが、これは【次元キメラ】に限って言えることではないため、ここでは解説を省略します。

(つまり、他のどんな型であっても【デビフラ1キル】ギミックが仕込まれている可能性があったため、【未来オーバー】を相手にする場合、「デビル・フランケン」に対する警戒は必須と考えられていました)

 

2006年9月(【キメラガジェ】型)

サンプルレシピ(2006年9月1日)
モンスターカード(12枚)
×3枚 サイバー・ドラゴン
デビル・フランケン
×2枚 イエロー・ガジェット
グリーン・ガジェット
レッド・ガジェット
×1枚  
魔法カード(20枚)
×3枚 オーバーロード・フュージョン
封印の黄金櫃
×2枚 巨大化
ハリケーン
×1枚 押収
大嵐
サイクロン
次元融合
手札抹殺
天使の施し
貪欲な壺
早すぎた埋葬
未来融合-フューチャー・フュージョン(エラッタ前)
リミッター解除
罠カード(8枚)
×3枚 炸裂装甲
×2枚 万能地雷グレイモヤ
×1枚 聖なるバリア -ミラーフォース-
激流葬
リビングデッドの呼び声
エクストラデッキ(13枚~)
×3枚 キメラテック・オーバー・ドラゴン
サイバー・エンド・ドラゴン
サイバー・ツイン・ドラゴン
×2枚  
×1枚 異星の最終戦士
ドラゴン・ウォリアー
魔人 ダーク・バルター
青眼の究極竜
(+任意の融合モンスター)

 

 その後、2006年9月の改訂で「未来融合-フューチャー・フュージョン(エラッタ前)」が制限カード指定を受け、【未来オーバー】に厳しい弱体化が入ることになります。

 この代替パーツとして声がかかったのが、直前に現れていた「封印の黄金櫃」の存在です。

 しかし、2ターンというタイムラグのあるサーチでは速度面の不安が大きく、従来のコンセプトを維持することが事実上不可能になってしまったことは否定できません。また、時期的に【チェーンバーン】という強力な地雷デッキが台頭してきていたこともあり、あえて【未来オーバー】を握る意義そのものが薄れていたことは確かです。

(つまり、単純に勝ちたいだけなら【未来オーバー】にこだわる必要がない、という構図に嵌り込んでいました)

 そうした背景から生まれたのが上記の【キメラガジェ】であり、【ガジェット】のコンセプトを一部取り入れることで再起を図った形です。これ以降の【未来オーバー】は純粋な後攻1キルデッキではなく、「状況によってワンキルも狙える中速ビートデッキ」として環境に居場所を見出すことになります。

 とはいえ、やはり大本のデッキコンセプトが歪んでしまったダメージは決して小さなものではありません。

 さらに、この先の環境では【エアブレード】や【ダークゴーズ】、また【サイカリエアゴーズ】といった強烈なパワーデッキがメタ上位に躍り出るなど、ゲームバランスのインフレが発生していたことも【未来オーバー】にとっての逆風でした。

 そのため、中速ビートとしてもかなり苦しい状況に置かれていたことは否めず、2007年に入る前には自然衰退の結末を迎えていたのではないでしょうか。

 

【まとめ】

 【未来オーバー】の大まかな歴史・時代ごとのデッキレシピについては以上です。

 環境全体の流れについては下記リンクをご参照ください。

 

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