マシュマロンとシールドクラッシュの関係 露骨に盾が強い矛盾

2018年4月24日

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【前書き】

 【第3期の歴史36 制限改訂2004/3/1 遊戯王史上初の禁止カード制度導入】の続きになります。ご注意ください。

 第3期終盤の制限改訂において遂に禁止カード制度が導入され、遊戯王OCGは健全なゲームバランスを取り戻すための一歩目を踏み出しました。

 しかし、この時は初回ということもあり様子見の向きが強く、以降の環境でも前環境の脅威が引き続き猛威を振るっています。とりわけ【サイエンカタパ】の凶悪さは群を抜いており、多くのプレイヤーに先攻1キルの理不尽を押し付けていった形です。

 暗黒時代の空気が漂う最中、それに紛れるようにして数種類のカード群が環境に参戦しました。

 

【プレミアムパック6一般販売 数々の優良カード】

 2004年3月中、「PREMIUM PACK 6」の一般販売が開始されました。収録カードは6種類ですが、新たに誕生したカードはなく、遊戯王全体のカードプールも1808種類から動いていません。

 というのも、この「PREMIUM PACK 6」は2003年12月20~21日に「ジャンプフェスタ2004」の会場内で先行販売されており、厳密には3ヶ月前から使用可能となっていました。しかし、その時は数が少なく、一般的にカードが出回っていなかったため、便宜上この時点で誕生したものとして扱っている次第です。

 内容に関しては豪華の一言であり、実に2/3のカードが実戦級の性能を備えていました。単体で役に立つカードはもちろん、時期によって有力なメタカードとして浮上するものも含まれており、全体的に内容の濃いパックだったのではないでしょうか。

マシュマロン 戦闘破壊耐性と1000バーン効果

 その筆頭は、まず間違いなく「マシュマロン」に他なりません。

裏側表示のこのカードを攻撃したモンスターのコントローラーは、ダメージ計算後に1000ポイントダメージを受ける。このカードは戦闘によっては破壊されない。(ダメージ計算は適用する)

 「魂を削る死霊」に続く2種類目の戦闘破壊耐性持ちモンスターです。さらに、セット状態でモンスターに攻撃された場合、そのコントローラーに1000ダメージを与える強力なバーン効果も備えています。

 壁モンスターとしては非常に使い勝手が良く、単刀直入に言ってパワーカード以外の何物でもありません。「魂を削る死霊」と異なり、効果の対象に取られて自壊してしまうこともなく、壁モンスターとしての信頼性はそちらを凌駕しています。

 当時はアドバンテージを失わずに除去を行えるカードは【カオス】程度しか存在せず、このカードを使うことでほぼ確実に1:1交換を強いることができました。その場合、自分はテンポ・アドバンテージに加えて1000ポイントのライフ・アドバンテージも稼いでいることになり、大幅に有利な取引をしていることは明らかです。

 流石に複数ターンに渡って維持するのは現実的ではありませんが、一度でもバトルフェイズをやり過ごせれば壁として十分な仕事を果たしたと言えるでしょう。特に「魔導サイエンティスト」からの「魔人 ダーク・バルター」を受け流せるというのは非常に大きな強みです。

 上記のシチュエーションでは「マシュマロン」のバーン効果も効果的に作用します。ライフコストと合わせて実質2000ダメージとなるほか、相手が「サウザンド・アイズ・サクリファイス」に繋げることを選んだ場合は3000ダメージとなるからです。

 並のアタッカーを遥かに上回る働きであり、場合によっては引導火力にもなり得ます。本来時間稼ぎにしかならない壁でありながらダメージソースとしての顔を持つため、ビートダウンデッキであっても採用候補に入るパワーカードと言えるでしょう。

 実際に第4期の中頃に制限カードに指定され、以後7年間にも渡ってその位置にとどまり続けていたほどです。とはいえ、実のところ環境が高速化してからは姿を見かけなくなっていたのですが、いずれにしても遊戯王前半期を象徴するモンスターの1体であったことは間違いないのではないでしょうか。

シールドクラッシュ 昔は強かったカード

 上記の「マシュマロン」には及びませんが、「シールドクラッシュ」という魔法カードも侮れない実力を備えていました。

フィールド上に守備表示で存在するモンスター1体を選択して破壊する。

 表裏は問わず、守備表示のモンスター1体を破壊するという効果を持っています。非常にシンプルな性能の除去カードであり、カード名の通り攻め込んでいる状況において強烈に作用する攻撃的なカードです。

 セットモンスター対策として見る場合、除外効果を持つ「抹殺の使徒」には劣りますが、こちらは表側表示になってしまった壁モンスターを除去できるという強みがあります。単純に壁モンスターの突破に用いるのはもちろんのこと、相手が守りに入った際の押し込みとしても活用できるでしょう。

 反面、基本的にアタッカーには全く対応できないため、自分が不利な状況では腐ってしまう弱みもあります。

 流石に撃つタイミングが全くないというケースは稀ですが、除去カードとしての安定性は「地砕き」や「地割れ」などに大きく水をあけられていると言わざるを得ません。「抹殺の使徒」と比べれば使いどころ自体は多いものの、全体的に性能が小さく纏まっているという印象が強いカードです。

 とはいえ、除去カードとしては及第点と言えるカードパワーを備えていたことも事実ではあり、遊戯王前半期においては一定の採用率をキープしていました。規制経験こそありませんが、おおむね「昔は強かったカード」という評価が当てはまる存在なのではないでしょうか。

 

【後編に続く】

 「PREMIUM PACK 6」に収録されていたカードのうち、単体で機能する汎用カードについての話は以上です。

 何と言っても「マシュマロン」の存在感は圧倒的と言うほかなく、実際に当時の環境においても有力な新人として台頭していくことになります。時代が進んで環境が高速化してからは現役を退いてしまったものの、このカードの恐ろしさが印象に残っているという方も少なくないのではないでしょうか。

 「シールドクラッシュ」も当時としては高水準の性能を持った除去カードであり、禁止カード制度が機能し始める2005年頃からはまずまずの活躍を見せていた密かな実戦級カードだったと言えるでしょう。

 しかしながら、前書きにて示した通り、当パックに収録されていた有用なカードはこうした汎用カードだけではありませんでした。

 後編に続きます。

 ここまで目を通していただき、ありがとうございます。

 

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