制限改訂2014年10月 【光天使シャドール】壊滅へ

2020年10月2日

【前書き】

 【第9期の歴史10 旧神ノーデン お手軽禁止コンボ【ノーデンワンキル】の脅威】の続きとなります。ご注意ください。

 「旧神ノーデン」という怪物的な海外の刺客の来日により、OCG環境は突如として「カップ麺早食い大会」の危機に見舞われることになりました。実際には【ノーデンワンキル】そのものが暴れ回ったわけではありませんが、出張単位においては話は別であり、これ以降「簡易融合」からの「旧神ノーデン」という動きを見かけない日は無くなったと言っても過言ではないでしょう。

 第9期突入からおよそ半年が経過する2014年下半期の折、そうした環境に歯止めをかける制限改訂がようやく入ることになります。

 

制限改訂 2014年10月1日

2014年10月1日、遊戯王OCGにおいて39回目となる制限改訂が行われました。

 禁止カードに指定されたカードは以下の62枚です。

イレカエル -
ヴィクトリー・ドラゴン -
炎征竜-バーナー -
混沌帝龍 -終焉の使者-(エラッタ前) -
キラー・スネーク(エラッタ前) -
クリッター(エラッタ前) -
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  -
  -
グローアップ・バルブ -
黒き森のウィッチ(エラッタ前) -
ゴヨウ・ガーディアン(エラッタ前) -
混沌の黒魔術師(エラッタ前) -
サイバーポッド -
サウザンド・アイズ・サクリファイス -
処刑人-マキュラ -
水征竜-ストリーム -
聖なる魔術師 -
ゼンマイハンター -
地征竜-リアクタン -
D-HERO ディスクガイ(エラッタ前) -
同族感染ウィルス -
氷結界の龍 ブリューナク(エラッタ前) -
ファイバーポッド -
フィッシュボーグ-ガンナー -
風征竜-ライトニング -
魔導サイエンティスト -
メンタルマスター -
八汰烏 -
レスキューキャット(エラッタ前) -
悪夢の蜃気楼 -
いたずら好きな双子悪魔 -
王家の神殿(エラッタ前) -
押収 -
苦渋の選択 -
強引な番兵 -
強奪 -
強欲な壺 -
心変わり -
サンダー・ボルト -
次元融合 -
生還の宝札 -
洗脳-ブレインコントロール(エラッタ前) -
大寒波 -
蝶の短剣-エルマ -
天使の施し -
ハーピィの羽根帚 -
早すぎた埋葬 -
ハリケーン -
マスドライバー -
魔導書の神判 -
未来融合-フューチャー・フュージョン(エラッタ前) -
突然変異 -
遺言状 -
異次元からの帰還 -
王宮の弾圧 -
王宮の勅命(エラッタ前) -
現世と冥界の逆転(エラッタ前) -
死のデッキ破壊ウイルス(エラッタ前) -
第六感 -
ダスト・シュート -
血の代償 -
刻の封印 -
破壊輪(エラッタ前) -
ラストバトル! -

 

 制限カードに指定されたカードは以下の67枚です。

エルシャドール・ネフィリム 無制限
エルシャドール・ミドラーシュ 無制限
召喚僧サモンプリースト 準
ダーク・アームド・ドラゴン 準
光天使スローネ 無制限
ソウル・チャージ 無制限
堕ち影の蠢き 無制限
アーティファクト-モラルタ -
A・ジェネクス・バードマン -
イビリチュア・ガストクラーケ -
甲虫装機 ダンセル -
甲虫装機 ホーネット -
E・HERO エアーマン -
焔征竜-ブラスター -
海皇の竜騎隊 -
カオス・ソルジャー -開闢の使者- -
巌征竜-レドックス -
終末の騎士 -
発条空母ゼンマイティ -
ダンディライオン -
TG ハイパー・ライブラリアン -
深淵の暗殺者 -
No.11 ビッグ・アイ -
ネクロフェイス -
瀑征竜-タイダル -
氷結界の龍 トリシューラ -
封印されしエクゾディア -
封印されし者の左足 -
封印されし者の左腕 -
封印されし者の右足 -
封印されし者の右腕 -
フォーミュラ・シンクロン -
水精鱗-ディニクアビス(エラッタ前) -
メタモルポット -
嵐征竜-テンペスト -
立炎星-トウケイ -
レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン -
異次元からの埋葬 -
一時休戦 -
インフェルニティガン -
大嵐 -
おろかな埋葬 -
原初の種 -
死者蘇生 -
精神操作 -
増援 -
超再生能力 -
月の書 -
手札抹殺 -
貪欲な壺 -
光の援軍 -
封印の黄金櫃 -
ブラック・ホール -
霞の谷の神風 -
モンスターゲート -
闇の誘惑 -
リミッター解除 -
竜の渓谷 -
竜の霊廟 -
六武の門 -
ワン・フォー・ワン -
神の警告 -
神の宣告 -
停戦協定 -
転生の予言 -
光の護封壁 -
マジカル・エクスプロージョン -

 

 準制限カードに指定されたカードは以下の21枚です。

BF-疾風のゲイル 制限
ヴェルズ・オピオン -
E・HERO バブルマン -
先史遺産ネブラ・ディスク -
オネスト -
カードガンナー -
真六武衆-シエン -
大天使クリスティア -
D-HERO ディアボリックガイ -
TG ストライカー -
トラゴエディア -
氷結界の虎王ドゥローレン -
馬頭鬼 -
輪廻天狗 -
ローンファイア・ブロッサム -
召集の聖刻印 -
連鎖爆撃 -
ヒーローアライブ -
魔法石の採掘 -
おジャマトリオ -
奈落の落とし穴 -

 

 無制限カードに緩和されたカードは以下の3枚です。

ゼンマイシャーク 準
アビスフィアー 準
針虫の巣窟 制限

 

 以上が当時コナミから下された裁断となります。変動11枚、うち規制強化が7枚、規制緩和が4枚となっており、前回とは逆に規制強化の流れが強い改訂内容となっています。

 また、規制強化されるカードに関しても7枚中5枚が9期出身カードであるなど、結果だけを見れば明らかに9期勢の調整ミスを露呈してしまったことは否めません。

 一方で、前改訂と同様に禁止カードの移動は一切なく、禁止カードの動向に関しては第8期以前よりも慎重になっていることが窺える状況でもありました。

 

【シャドール】への規制 堕ち影の蠢き+ネフィミドラ制限に

 当改訂で最大の規制対象となったのは、やはり何と言っても【シャドール】です。

 エースモンスターである「エルシャドール・ネフィリム」「エルシャドール・ミドラーシュ」の2枚に加え、当時【シャドール】最強のサポートカードと言われていた「堕ち影の蠢き」が同時に制限カード行きとなり、非常に大きなダメージを負っています。

 加えて、汎用枠ながら特に相性が良かった「ダーク・アームド・ドラゴン」や、出張単位で活躍していた【セプタースローネ】ギミック、さらにはそのサポートとして使われていた「召喚僧サモンプリースト」なども一斉に制限カード指定を受けるなど、極めて大規模な形で【シャドール】に対して手が入りました。

 これには流石の【シャドール】と言えども無傷とはいかず、かなり大きくデッキパワーを削られるとともに、構築面に関しても少なからず調整を強いられたことは確かです。

 逆に言えば、それ以外の面に関しては手付かずの状況でもあったため、依然として環境トップクラスのデッキパワーを維持していました。実際、他にダメージを負った勢力と比較すれば相対的に被害は軽く済んでいた面もあり、改訂以降も引き続き主流デッキとして実績を残していくことになります。

 その他、【シャドール】に関連して規制されていた「針虫の巣窟」が無制限カードに緩和されたことにも一応触れておきます。

 しかし、このカードに関してはそもそも規制自体が不当だった面もあり、緩和されたというよりはむしろ「あるべきところに戻った」というのが正確な表現なのかもしれません。

 

【光天使】への規制(大嘘) 【テラナイト】も巻き添え

 「光天使スローネ」が制限カード指定を受けています。

 これにより当時の環境を牛耳っていた【セプタースローネ】出張ギミックが成り立たなくなり、各種【光天使】系列のアーキタイプが一斉に解体に向かいました。上記で取り上げた【シャドール】を筆頭に、【M・HERO】などの勢力も部分的に被害を被っており、この時期の主要な環境デッキ(※)全てが多かれ少なかれ何らかの影響に晒されていたと言っても過言ではありません。

(※むしろ例外は【クリフォート】程度しか存在しませんでした)

 しかし、【セプタースローネ】への規制によって最大の被害を被ったのは、やはり【テラナイト】に他ならなかったのではないでしょうか。

 元々この時期は【光天使テラナイト】が主流の型として定着しており、環境的にも【光天使】ギミックを切り捨ててまで取るべきカードはほぼ存在しなかったため、あえて純構築の【テラナイト】が選択されるケースは非常に稀でした。つまり【光天使】への規制は事実上【テラナイト】に対する規制も同然であり、これを失ったことは率直に言って致命傷以外の何物でもなかったのです。

 また、下記の「ソウル・チャージ」の規制も泣きっ面に蜂となり、それを裏付けるように【テラナイト】は当改訂以降は一気に勢力を縮小させてしまっています。

 

「ソウル・チャージ」への規制

 「ソウル・チャージ」が制限カード行きとなっています。

 誕生から僅か4ヶ月半での規制ですが、上記の関連記事の解説の通り「ソウル・チャージ」の理不尽な強さはもはや許容範囲を完全に逸脱しており、これに対する規制は秒読みの段階に入っていました。というより、このカードに関してはむしろ印刷したのが間違いというレベルのカードである以上、やや奇妙な表現ですが「遅すぎる規制(※)」だったようにすら感じられたのではないでしょうか。

(※一応、物理的には最短スケジュールの規制ではありました)

 もっとも、当然ながら制限カードになったところでカードパワーそのものが落ちたわけでもなく、これ以降の環境(※)でも引き続きOCG最強の汎用蘇生カードとして活躍していくことになります。

(※しかし、10月以降は【クリフォート】や【影霊衣】など「ソウル・チャージ」を使わないデッキが主流となったため、結果的には採用率は低下していました)

 

【まとめ】

 2014年10月の改訂で起こった大まかな出来事は以上です。

 当時の環境トップであった【シャドール】、及び塩試合量産機として猛威を振るっていた【セプタースローネ】に対して厳しい規制が入り、【シャドール】1強だった状況に一応の治療が行われました。

 それにより改訂をノーダメージで乗り切った【クリフォート】の勢いが伸びるかと思いきや、蓋を開けてみれば結局【シャドール】の時代が終わることはなく、10月以降も相変わらず【シャドール】の支配が根強い環境が展開されていくことになります。

 もっとも、そんな【シャドール】の天下も間もなく終わりを告げることになるのですが……。

 ここまで目を通していただき、ありがとうございます。

 

Posted by 遊史