暴走するエクゾディア 果てしないソリティア・ゲーム

2017年12月22日

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【前書き】

 【第1期の歴史21 止まらないエクゾディア ミラフォが見向きもされない環境】の続きになります。ご注意ください。

 優秀なカードが多数同時期に生まれたものの、【エクゾディア】の暴虐を止めるには至らず、相変わらず環境はソリティア・ゲームに支配される形となっていました。

 結論から先に申し上げてしまいますが、ここでも【エクゾディア】を抑えられる可能性のあるカードは誕生していません。また【エクゾディア】に採用されるカードも特に見られなかったことから、実質的に当時の環境に与えた影響は皆無と言えるものでした。

 

【当時の環境 2000年3月1日】

 2000年3月1日、「BOOSTER」シリーズ最終弾となる「BOOSTER7」が販売され、新たに33種類のカードが誕生しました。遊戯王OCG全体のカードプールは709種類となり、その全容を窺い知ることは困難となりつつあります。

 上記で述べたように、この時に誕生したカードはいずれも【エクゾディア】の影に隠れ、第1期中に活躍の機会を見せることはありませんでした。

 ……これだけでは話が終わってしまうため、前記事と同様に当時誕生した優秀なカードについて触れさせていただきます。

ライフが溶ける 地雷蜘蛛

 まずは「地雷蜘蛛」というカードです。

・このカードで攻撃する時に投げたコインの裏表を当てる。当たりならそのまま攻撃できる。ハズレは半分のライフを失う。

 やはり目に付くのはその強烈なデメリット効果でしょう。攻撃時にコイントスを行い、外した場合はライフを半分失ってしまいます。攻撃自体は行われるものの「神の宣告」1発分の消費であり、流石に必要経費と割り切れるリスクではありません。

 しかし、その重い代償に見合う強さはあり、なんと攻撃力2200と上級モンスター並の打点を誇っています。この数値はかの「ダーク・エルフ」をも上回っているため、同じ下級モンスターに純粋に戦闘で敗北するケースはほとんどない強みがありました。

 とはいえ、現実的には「ヂェミナイ・エルフ」の1900打点を上回ってさえいれば十分です。やや大振りなこのカードは「ダーク・エルフ」ほどには使われなかったと記憶しています。

 もちろん、「ダーク・エルフ」に対して強く出られるなどの独自のメリットはありましたが、流石に本末転倒のきらいがあることは否めません。メリット以上にデメリットが足を引っ張ることから、プレイヤーの理解が進むにつれて採用率は低下していきました。

画期的な除去効果 ドリーム・ピエロ

 また、アタッカーとは別方向に優秀な下級モンスター、「ドリーム・ピエロ」もこの時に誕生しています。

・このカードが攻撃表示から守備表示に変わった時、相手モンスター1体を破壊する。

 表示形式が守備表示となる度に誘発する、モンスター除去効果を持ったカードです。当時としては画期的な除去能力であり、特にセットモンスターを安全に処理できる点が高い評価を受けていました。

 とはいえ、性質上、除去までに1ターンのタイムラグが生まれてしまいます。単体では仕事をしにくく、サポート前提のカードです。

 主なパートナーは「光の護封剣」「和睦の使者」などの防御カードで、これらと組み合わせることにより安定して運用できます。除去効果は1回使えれば十分な働きですが、場合によっては2回以上の発動も狙えるでしょう。

 しかしながら、やはりこの「ドリーム・ピエロ」は「いつ引いても強いパワーカード」ではありません。複数枚引いても持て余しやすく、採用枚数はしっかりと考える必要があります。

 サーチャーに対応していることから、シルバーバレット要因としてピン挿しされることが多かった印象です。

最強クラスの魔法罠除去 大嵐

 しかしながら、やはりこれらの中で飛び抜けて強力だったカードは、間違いなく「大嵐」でしょう。

・全フィールド上の魔法・罠カードを全て破壊する。

 テキストの通り、フィールドの魔法・罠カードを全て破壊する効果を持つカードとなります。遊戯王OCG最強クラスの汎用魔法罠除去であり、禁止制限リストの常連メンバーでもあります。

 第2期突入以降はカードプールの増加から伏せカードが多用され始めることとなるため、相対的にこういった全体除去カードの評価も持ち上げられていきました。

 自分の魔法・罠カードを巻き込んでしまうことから、当時は「ハーピィの羽根帚」の下位互換とされていました。しかし、それを踏まえても高いカードパワーを持つことは明らかであり、結果的に両方使われるケースが大半となっていきます。

 特に、誕生初期はレアリティもノーマルと入手しやすく、また「ストラクチャーデッキ」への収録も多かったため、予算的な面においてもコスト・パフォーマンスに優れていたと記憶しています。

 ゲーム付属のランダム同梱カードである「ハーピィの羽根帚」とは対照的な安価カードとして親しまれ、多くのプレイヤーに愛用されていく形となりました。

 遊戯王OCGを代表するカードの1枚と言っても過言ではなく、長期に渡って環境の最前線で活躍し続けたカードです。

 

【まとめ】

 このように、優秀なカードが多数誕生していたことは紛れもない事実でしたが、やはり【エクゾディア】の存在感は凄まじく、こうした「素直に優秀なカード」達に活躍の機会が訪れることはありませんでした。

 個人的な話で恐縮ですが、当時の私の周りでは最初に1回【エクゾディア】で運試しをした後、改めて普通のデッキで対戦するという謎の風習が生まれていた覚えがあります。

 この頃の私は【グッドスタッフ】ではなく【融合召喚】を主に使っていたのですが、【エクゾディア】から防御カードが抜けていた影響か、ごく稀にワンショットが決まってなぜか勝ててしまうケースもありました。

 ここまで目を通していただき、ありがとうございます。

 

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