【オーシャンビート】の歴史・時代ごとのデッキレシピまとめ
【前書き】
【オーシャンビート】の大まかな歴史・時代ごとのデッキレシピについてまとめています。メタゲームやデッキ概要の解説については下記のリンクをご参照ください。
2007年5月(成立直後)
モンスターカード(枚) | |
---|---|
×3枚 | E・HERO オーシャン |
×2枚 | |
×1枚 | 異次元の女戦士 |
E・HERO アナザー・ネオス | |
E・HERO エアーマン | |
スナイプストーカー | |
ミスティック・ソードマン LV2 | |
魔法カード(19枚) | |
×3枚 | E-エマージェンシーコール |
収縮 | |
我が身を盾に | |
×2枚 | エネミーコントローラー |
増援 | |
×1枚 | 押収 |
大嵐 | |
強奪 | |
サイクロン | |
月の書 | |
早すぎた埋葬 | |
罠カード(13枚) | |
×3枚 | 神の宣告 |
ダスト・シュート | |
×2枚 | 奈落の落とし穴 |
×1枚 | 激流葬 |
聖なるバリア -ミラーフォース- | |
破壊輪(エラッタ前) | |
マインドクラッシュ | |
リビングデッドの呼び声 | |
エクストラデッキ(0枚) | |
×3枚 | |
×2枚 | |
×1枚 |
【オーシャンビート】は「E・HERO オーシャン」を中核に据えたビート・コントロールデッキの一種です。第5期当時最強格のパワーカード「E・HERO エアーマン」を何度も使い回してアドバンテージを稼いでいくことをメインコンセプトに据えており、現在まで続くアーキタイプ【HEROビート】の祖先として知られます。
上記レシピの通り、モンスター枠は基本的には10枚以下に収まり、必須枠についても「E・HERO オーシャン」「E・HERO エアーマン」の2種類に限られていました。残りは実質自由枠扱いとなることが多く、例えばサンプルレシピでは「スナイプストーカー」を除けば「増援」に対応するカード群で固められています。
ただし、自由枠のうち少なくとも1枚は「HERO」モンスターを用意しておくべきという定石があり、「E・HERO アナザー・ネオス」「E・HERO ザ・ヒート」「E・HERO ワイルドマン」などの中から1~2枚が選ばれる構成が取られていました。
一方、魔法・罠カードに関しても非常に独特なカード選択がなされています。
防御札の筆頭である「我が身を盾に」「神の宣告」を基本に、戦闘補助と「奈落の落とし穴」回避を兼ねる「収縮」「エネミーコントローラー」といったチョイスは【オーシャンビート】ならではの選択と言えるでしょう。
他方では、環境的な要因として「ダスト・シュート」「マインドクラッシュ」の採用も目を引きます。
この時期は仮想敵である「E・HERO エアーマン」「冥府の使者ゴーズ」などは軒並み制限カード入りを果たしていましたが、そもそもダストマイクラセット自体が強力なコンボと認識されるに至っていたため、半ば必須カードとして見られていたことによる影響です。
また、当時の環境においては【ガジェット】や【デミスドーザー】がトップメタの一角として台頭していたため、メインからそれらにメタを張る意識も少なからずありました。
とはいえ、そんな【オーシャンビート】にも見過ごせない弱点が複数存在していたことは確かです。
最大の弱点はやはり手札事故であり、これこそが【オーシャンビート】がメタ上位に食い込めなかった理由であると言っても過言ではありません。優秀なサーチカード「E-エマージェンシーコール」「増援」の2枚看板によって多少の水増しは利きますが、それでも「E・HERO エアーマン」がなければ身動きが取れないという欠陥は相当厳しいボトルネックとなります。
他方では、コンセプトレベルの競合先として【ガジェット】が立ちはだかるのも問題点の一つです。
【オーシャンビート】の大まかな理念は「継戦能力の高い下級モンスターをバックでサポートしながら戦う」というものですが、これは【ガジェット】のそれと非常に類似しています。しかし、【オーシャンビート】の場合は「E・HERO オーシャン」を守り抜くことを同時に考えなければならないため、【ガジェット】と比べて脆弱性が高い(※)ことは否定できません。
(※つまり、ビート・コントロールデッキとしての総合力は【ガジェット】の方が優れているという結論に行き着きます)
事実上、同環境内に上位互換デッキが存在するという構図であり、結果として【オーシャンビート】は中堅の立ち位置を抜け出せない状況に置かれていたと言えるでしょう。
2007年9月(全盛期)
モンスターカード(8枚) | |
---|---|
×3枚 | E・HERO オーシャン |
×2枚 | |
×1枚 | 異次元の女戦士 |
E・HERO アナザー・ネオス | |
E・HERO エアーマン | |
スナイプストーカー | |
ミスティック・ソードマン LV2 | |
魔法カード(16枚) | |
×3枚 | E-エマージェンシーコール |
収縮 | |
×2枚 | エネミーコントローラー |
増援 | |
我が身を盾に | |
×1枚 | 大嵐 |
サイクロン | |
月の書 | |
早すぎた埋葬 | |
罠カード(16枚) | |
×3枚 | 亜空間物質転送装置 |
神の宣告 | |
奈落の落とし穴 | |
万能地雷グレイモヤ | |
×2枚 | 炸裂装甲 |
×1枚 | 激流葬 |
聖なるバリア -ミラーフォース- | |
エクストラデッキ(3枚) | |
×3枚 | キメラテック・フォートレス・ドラゴン |
×2枚 | |
×1枚 |
その後、ライバルでもあり競合先でもある【ガジェット】が衰退する2007年下半期において、不遇の立場にあった【オーシャンビート】にもようやくのスポットライトが当たっています。
2007年9月の制限改訂による規制強化、そして何より「キメラテック・フォートレス・ドラゴン」の参戦によって【ガジェット】が勢いを落としたため、類型デッキである【オーシャンビート】に白羽の矢が立った格好です。
デッキレシピについては初期型と似通ったリストですが、【ガジェット】が減った影響で「炸裂装甲」などの攻撃反応罠が入ってきていることが特徴として挙げられます。それ以外にも、追加の防御札として「亜空間物質転送装置」を取り入れるなど、ビート・コントロールデッキとしての特色に磨きがかかっていることが窺えます。
とはいえ、これ以降のトップメタである【ライダー】系や【帝コントロール】に真っ向から対抗できる地力はなく、時間経過とともに勢力が縮小に向かうのはやはり避けられないことでした。
さらに、年末には【ダムドビート】の台頭を引き金として環境がインフレを起こしてしまうこともあり、2008年に入る頃には勢力レベルの規模を維持することは不可能になっていたのではないでしょうか。
【まとめ】
【オーシャンビート】の大まかな歴史・時代ごとのデッキレシピについては以上です。
環境全体の流れについては下記リンクをご参照ください。
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