【光と闇の竜】と【帝コントロール】が環境を支配していた時代

2019年1月13日

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【前書き】

 【第5期の歴史28 制限改訂2007/9 ガジェットトリオ準制限行き そして生け贄召喚全盛期へ】の続きになります。特に、この記事では前後編の後編の話題を取り扱っています。ご注意ください。

 

【ライダー】系デッキの躍進 そして全盛期へ

 2007年9月の改訂で最大の追い風を受けたのは、前環境トップメタでありながらダメージが軽かった【ライダー】系デッキでした。

 前記事の通り、この時の改訂で【ライダー】系が被った被害は実質「D-HERO ディアボリックガイ」の準制限カード化だけであり、デッキ全体としては十分にカバーが効く範囲にとどまっていました。そもそも、型によっては最初から「D-HERO ディアボリックガイ」を採用しないケースすらあり、その場合は文字通り完全にノーダメージの改訂です。

 実際、これ以降のメタゲームは【ライダー】の1強状態に近い勢力図に塗り替わってしまっています。もちろん、1強と言っても文字通りの一色に染まっていたわけではありませんが、全体の割合としては3~4割ほどは当アーキタイプで占められていたのではないでしょうか。

 同様に、比較的ダメージが浅かった【帝コントロール】も勢力を拡大していっています。とはいえ、この時期の【帝コントロール】は「光と闇の竜」を併用しているケースも少なくなかったため、事実上は【ライダー】系に属していると見なされていました。

 その意味では、やはり当時の環境が【ライダー】系による制圧を受けていたことはおおよそ間違いない事実です。

 

【ガジェット】の衰退 メタビ軸への移行

 一方、逆に弱体化した勢力としては【ガジェット】の名前が挙がります。

 もちろん、【ガジェット】の規制強化が外見ほど大きなダメージではなかったというのは前記事で触れた通りですが、それでも無視できるレベルの被害ではありません。ガジェットトリオについては「6ガジェ」への型変更という形で無理なく対応できますが、地砕き」「地割れ」の2大除去を失ったことはそれなりに大きな痛手です。

 しかし、何よりも大きなダメージになったのは、改訂直前に現れていた「キメラテック・フォートレス・ドラゴン」の存在だったのではないでしょうか。

 これに関しては制限改訂と直接関係のある話題ではないのですが、時期的に丁度タイミングが被っていたこともあり、【ガジェット】使いにとっては「泣きっ面に蜂」に近い状況となっていました。地力を落とした状態で強大な天敵を相手にしなければならなくなった構図であり、控えめに言っても相当逆風の環境です。

 ともあれ、こうした事情によって【ガジェット】はこれまでの純正ビートダウンではなく、「ライオウ」などのメタモンスターを取り入れた【メタビート】寄りの構成が取られていくようになります。

 元々【ガジェット】が除去メタビ的なコンセプトを主軸としていたこともあり、その親和性は決して低くはなく、これ以降の【ガジェット】は【メタビート】としての側面を強く持つことになりました。

 

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【デミスドーザー】の失速 しかし致命傷ならず

 【ガジェット】に次いで弱体化が問題になったのは、規制によっていくつかのキーカードを失った【デミスドーザー】でした。

 【デミスドーザー】最大の強みは何と言っても「ワンショット性能の高さ」であり、これを喪失してしまったダメージはコンセプトレベルで響いてきます。特に【デミスドーザー】自体が弱点の多いデッキでもあったことから、「ワンキルできないなら使う利点がない」という判断を下されることも決して少なかったとは言えません。

 とはいえ、ギミックの根幹となる「高等儀式術」は手付かずで生き残っており、【デミス】系そのもののポテンシャルは未だ健在でもありました。

 その結果、これ以降の【デミスドーザー】「ワンキルも狙える【高等儀式術】デッキ」という形にコンセプトを逆転させていくことになります。元々相性のいい「闇の支配者-ゾーク」はもちろん、「奈落との契約」など従来の【デミスドーザー】ではあまり使われなかったカードにまで声がかかるようになり、一発の火力よりも安定性を求めて構成の練り直しが行われていった格好です。

 もちろん、この先のメタゲームでは以前ほどの活躍が見込めなくなったことは否定できませんが、それでも「高等儀式術」が使える間は細く長く生き残っていたアーキタイプだったのではないでしょうか。

 

 その他、あまり大々的な出来事ではないものの、【オーシャンビート】に若干の追い風が吹いていたことにも触れておきます。

 「押収」「ダスト・シュート」が消えたことで初動を潰されるリスクが減ったこと、また同型デッキである【ガジェット】が勢いを落としたことで相対的に評価が持ち上がったこと、この2点により代替デッキとして注目が集まった形です。

 特にダストマイクラセットの脅威をほぼ無視できるようになったことが大きく、これ以降は「亜空間物質転送装置」すら駆使して「E・HERO オーシャン」を守り抜く頑強なビート・コントロールに姿を変えて活躍していくことになります。

 もっとも、以前専用記事でも述べたように弱点の多いデッキではあり、やはり2008年に入る前には自然衰退してしまうことは避けられなかったのではないでしょうか。

 

【まとめ】

 前記事と合わせて、2007年9月の改訂で起こった大まかな出来事は以上です。

 ライバルが消えたことで単身トップメタに躍り出た【ライダー】系を筆頭に、様々な部分にまで影響が波及した動きの多い改訂となっています。変わったところでは【オーシャンビート】躍進の兆しも見え隠れするなど、主流には関わらない細かな変化もいくつか発生していました。

 とはいえ、大雑把に考えれば「ガジェライダー環境」から【ガジェット】が崩れ落ちた形に収まっていたとも言えるでしょう。

 ここまで目を通していただき、ありがとうございます。