【宝札ビッグバン】(第2期)

2018年2月22日

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【デッキデータ】

 活躍期間 2001年5月中旬~年内(詳細不明)
 脅威度 暗黒期
主な仮想敵  【グッドスタッフ】(~2001年11月28日)
【デッキ破壊】(~2001年9月20日)
【宝札エクゾディア】(~)

 

サンプルレシピ(2001年5月28日)
モンスターカード(12枚)
 サンダー・ドラゴン ×3枚
 ビッグバンガール
 キャノン・ソルジャー ×2枚
 クリッター(エラッタ前)
 黒き森のウィッチ(エラッタ前)
  ×1枚
魔法カード(26枚)
 浅すぎた墓穴 ×3枚
 生還の宝札
 手札抹殺
 成金ゴブリン
 早すぎた埋葬
 ハリケーン
 遺言状
 天使の施し ×2枚
 苦渋の選択 ×1枚
 強欲な壺
 死者蘇生
罠カード(2枚)
  ×3枚
 ホーリー・エルフの祝福 ×2枚
  ×1枚
エクストラデッキ(0枚)
  ×3枚
  ×2枚
  ×1枚

 

【デッキ解説】

 【宝札ビッグバン】は、「ビッグバンガール」と「ホーリー・エルフの祝福」を組み合わせて一撃必殺を狙う先攻1キルデッキです。第2期当時は「ホーリー・エルフの祝福」の裁定が現在と異なっており、回復効果が複数回累積する処理となっていたことから成立しました。

 構造的には【キュアバーン】と【宝札エクゾディア】を融合させたかのようなコンセプトとなっており、それらに増して歪なデッキバランスであることが見て取れます。採用カードの大半がコンボパーツで占められているため、コンボを決めて勝つか、何もできずに負けるかの2択であり、このデッキと戦う場合は勝敗にかかわらず真っ当なゲームにはなりません。

 基本的なデッキの動きは以下の通りです。

 

①:「手札抹殺」や「天使の施し」で墓地にモンスターを溜める。

 

②:「生還の宝札」を設置した上で蘇生カードを連打し、デッキを回転させる。

 

③:「ビッグバンガール」のバーン効果が16回以上適用される状況で「ホーリー・エルフの祝福」を発動する。

 

 やや回りくどい言い方ですが、要するに総ダメージが相手ライフを上回る状況を作り出すことを目的としています。16回というのは単純計算で500×16=8000となるからです。

 一見するとコンボ成功のハードルは高いように思えますが、実際にはそれほど達成は難しくありません。例えば、「ビッグバンガール」3体を含むモンスターが5体存在する場合、「ホーリー・エルフの祝福」によるダメージは5×500×3=7500に届きます。「浅すぎた墓穴」で相手フィールドにもう1体追加すれば9000バーンです。

 もちろん、「ホーリー・エルフの祝福」が2枚あるのならば総ダメージは18000となり、まず火力不足に陥ることはなくなります。何かの間違いでダメージが足りない状況であっても、「キャノン・ソルジャー」の射出ダメージを絡めれば問題なく削り切ることができるでしょう。

 最大の問題は、このように「盤面を完成させる」ことの難易度が高いということです。同型デッキである【宝札エクゾディア】とは異なり、ただ手札を増やすだけでは勝利することができないため、デッキの回し方には気を付けなければなりません。

 「ビッグバンガール」の展開手段は主に2つあり、墓地に落として蘇生するか、「遺言状」でデッキから直接リクルートするかの2択となります。そのため、手札に「ビッグバンガール」が固まってしまった場合、状況次第ではそのまま詰んでしまうことも少なくありません。

 「天使の施し」や「手札抹殺」があればこの状況から抜け出せますが、前者はともかく後者は残りのデッキ枚数によっては発動できないケースも多々あります。つまり「ビッグバンガール」はキーカードであると共に詰み発生装置でもあり、考えなしにサーチするのは危険です。

 デッキの中に引きたくないカードが存在する都合上、場合によっては「生還の宝札」のドロー効果を使用しないなど、通常の先攻1キルデッキでは取らない行動が最適解となることもあるでしょう。

 ただし、カードを引きたくないからとドロー効果を出し渋り、手詰まりに陥ってしまうようでは本末転倒です。後半はともかく、序盤は可能な限りカードを引くことを意識した方が良いでしょう。

 デッキの回転力そのものは、大量の禁止カードを積んでいるだけあって相当凶悪に仕上がっています。一旦回り始めれば止まることはほとんどなく、むしろ上述の通り「カードを引きすぎないように注意する」必要すらあるほどです。

 ちなみに、上記サンプルレシピでは相手のライフを回復させてしまう「成金ゴブリン」がドローソースとして積まれていますが、前述の通りコンボさえ決まれば10000以上のバーンダメージが入るため、ほとんど問題になることはありません。

 一方で、スタートダッシュに失敗した場合は何もできずに負けてしまう脆弱性も孕んでいます。【宝札エクゾディア】のように低速コンボルートにシフトすることもほぼ不可能であり、まさしく「生きるか死ぬか」のデッキと言っても過言ではありません。

 総じて構造的な不安定さを抱えていることは否めず、良くも悪くもコンボに一点特化したデッキという印象です。先攻1キルデッキとして一定の脅威を振り撒きながらも、同期の【宝札エクゾディア】ほどには流行することはなかったのではないでしょうか。

 その後、ホーリー・エルフの祝福」の裁定変更があったことで「ビッグバンガール」とのコンボが消滅、【宝札ビッグバン】も姿を消すことになります。詳細な時期については不明ですが、恐らくは年内には調整が入っていた可能性が高いです。

 もっとも、年末は【八汰ロック】【現世と冥界の逆転】が猛威を振るう暗黒期の極みへと突入していたため、そもそも【宝札ビッグバン】が生き残れる環境ではなかったのかもしれません。

 

【まとめ】

 【宝札ビッグバン】に関する話は以上です。

 元々は低速コントロールデッキである【キュアバーン】を下敷きとしていたデッキでしたが、次第にコンセプトがコンボ寄りに傾いていき、遂には先攻1キルデッキとして成立するに至りました。初期のデッキとしては複雑なギミックを土台に据えており、使いこなすにはある程度のスキルが求められるデッキでもあります。

 残念ながら、純粋なデッキパワー面では【宝札エクゾディア】に譲ってしまっていましたが、デッキの完成度という意味では決して劣っていなかったのではないでしょうか。

 ここまで目を通していただき、ありがとうございます。

 

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