【黄泉帝】(第4期)のデッキレシピまとめ

2018年8月29日

デッキデータ

 活躍期間 2005年11月17日~2006年上半期
 脅威度 トップメタ(2005年11月~2006年3月
メタ内(2006年3月~2006年上半期)
主な仮想敵  2005年11月~ 【Vドラコントロール】
【ガジェット】
【リクルーターカオス】
【サイカリバー】
【雑貨貪欲ターボ】
【ロックバーン】
2006年3月 【ガジェット】
【サイカリバー】
【ダークカオス】
【お触れホルス】
【次元帝】
2006年5月~ 上記

【未来オーバー】
【バブーン】

 

2005年11月(全盛期)

サンプルデッキレシピ(2005年11月17日)
モンスターカード(21枚)
×3枚 炎帝テスタロス
グリズリーマザー
氷帝メビウス
×2枚 地帝グランマーグ
黄泉ガエル
雷帝ザボルグ
×1枚 異次元の女戦士
クリッター(エラッタ前)
同族感染ウィルス
ネフティスの鳳凰神
ネフティスの導き手
魔導戦士 ブレイカー
魔法カード(16枚)
×3枚 おろかな埋葬
遺言状
×2枚 洗脳-ブレインコントロール(エラッタ前)
×1枚 押収
大嵐
強奪
強欲な壺
サイクロン
早すぎた埋葬
ブラック・ホール
突然変異
罠カード(3枚)
×3枚 サンダー・ブレイク
×2枚  
×1枚  
エクストラデッキ(22枚)
×3枚  
×2枚  
×1枚 アンデット・ウォーリアー
異星の最終戦士
おジャマ・キング
ガトリング・ドラゴン
黒き人食い鮫
紅陽鳥
サイバー・エンド・ドラゴン
サイバー・ツイン・ドラゴン
サイバー・ブレイダー(エラッタ前)
サウザンド・アイズ・サクリファイス
双頭の雷龍
デス・デーモン・ドラゴン
ドラゴン・ウォリアー
ドラゴンに乗るワイバーン
ナイトメアを駆る死霊
青眼の究極竜
魔人 ダーク・バルター
マスター・オブ・OZ
魔導騎士ギルティア
メテオ・ブラック・ドラゴン
闇魔界の竜騎士 ダークソード
竜魔人 キングドラグーン

 

 【黄泉帝】は、強力な自己再生能力を持つ「黄泉ガエル」を中核に据えた【帝コントロール】の一種です。2005年11月~2006年3月環境におけるトップメタの筆頭であり、第4期当時としては極めて革新的なデッキとして多くの注目を集めました。

 上記サンプルレシピでは上級帝が計10枚、さらに「ネフティスの鳳凰神」「ネフティスの導き手」セットが採用されており、事実上の上級12枚体制が取られていることが分かります。当時の常識では信じがたい比率であり、逆説的にこの構成を成立させていた「黄泉ガエル」のポテンシャルは驚異的と言うほかありません。

 そんな「黄泉ガエル」のサポートとして最も有力視されていたのは、もちろん「おろかな埋葬」です。

 次点で「遺言状」「グリズリーマザー」などにスポットライトが当たり、プレイヤーの好みによって採用の可否が分かれています。

 とはいえ、遺言状」は【ネフティス】のギミックと非常に好相性であったため、最終的には「遺言状+ネフティス」のセットが主流型として定着しました。

 

2005年12月(【獅子黄泉帝】期)

サンプルデッキレシピ(2005年12月17日)
モンスターカード(21枚)
×3枚 ダンディライオン
氷帝メビウス
×2枚 雷帝ザボルグ
×1枚 異次元の女戦士
クリッター(エラッタ前)
混沌の黒魔術師(エラッタ前)
サイバーポッド
魂を削る死霊
同族感染ウィルス
ネフティスの鳳凰神
ネフティスの導き手
マシュマロン
魔導戦士 ブレイカー
冥界の魔王 ハ・デス
メタモルポット
黄泉ガエル
魔法カード(14枚)
×3枚  
×2枚 洗脳-ブレインコントロール(エラッタ前)
×1枚 押収
大嵐
おろかな埋葬
強制転移
強奪
強欲な壺
サイクロン
月の書
早すぎた埋葬
ブラック・ホール
抹殺の使徒
突然変異
罠カード(5枚)
×3枚 サンダー・ブレイク
×2枚  
×1枚 激流葬
リビングデッドの呼び声
エクストラデッキ(~枚)
×3枚  
×2枚  
×1枚 (省略)

 

 【黄泉帝】界隈に動きがあったのはその1月後の出来事です。

 「ダンディライオン」という有力な新人を獲得したことで、新たな派生型として【獅子黄泉帝】が考案されました。従来の【黄泉帝】と比べて「黄泉ガエル」への依存度が下がっており、全体的に【グッドスタッフ】軸に寄せられていることが分かります。

 上記レシピでは「遺言状」不採用、「おろかな埋葬」1枚挿しとなっており、とにかくコンボギミックを減らすことを追求した構成です。見方を変えれば「【黄泉帝】ギミックを搭載した【グッドスタッフ】のようにも取れるデッキであり、【黄泉帝】最大の弱点である手札事故の改善を狙った構成であったとも言えます。

 デッキの安定性に関連した問題はトーナメントシーンでは最も重視される要素の一つです。その意味では、この【獅子黄泉帝】はより大会向けにチューンナップされた実戦志向の強いアーキタイプだったのではないでしょうか。

 

2006年3月(【黄泉クリ帝】期)

サンプルデッキレシピ(2006年3月1日)
モンスターカード(21枚)
×3枚 クリボー
氷帝メビウス
×2枚 地帝グランマーグ
雷帝ザボルグ
×1枚 異次元の女戦士
炎帝テスタロス
クリッター(エラッタ前)
魂を削る死霊
ダンディライオン
ネフティスの鳳凰神
ネフティスの導き手
マシュマロン
魔導戦士 ブレイカー
メタモルポット
黄泉ガエル
魔法カード(17枚)
×3枚 おろかな埋葬
クリボーを呼ぶ笛
×2枚 洗脳-ブレインコントロール(エラッタ前)
×1枚 押収
大嵐
強奪
サイクロン
月の書
天使の施し
早すぎた埋葬
突然変異
遺言状
罠カード(2枚)
×3枚  
×2枚  
×1枚 激流葬
聖なるバリア -ミラーフォース-
エクストラデッキ(~枚)
×3枚  
×2枚  
×1枚 (省略)

 

 その後、第4期終盤の制限改訂で関連パーツに厳しい規制が入り、遂にトップメタの座を降りることになります。

 ダンディライオン」「黄泉ガエル」「遺言状」が同時に制限カード指定を受けたことで安定性を大きく損ない、これまで以上に事故の問題がついて回るようになりました。ただでさえ弱点部位として見られていた箇所が更に悪化しているため、従来の構成を取ることは事実上不可能となってしまった形です。

 この対策として浮上したのが「クリボー」「クリボーを呼ぶ笛出張セットで、以降は【黄泉クリ帝】に姿を変えて命脈を保っています。

 しかし、やはり以前と比べて地力が衰えていることは否めず、中堅クラスという評価を覆せないまま自然衰退の道を辿ることになりました。

 しかし、この時点で【帝】系デッキの現役時代が終わりを迎えたわけではありません。その後は【帝コントロール】にコンセプトをシフトさせることで生存を図っており、時期により浮き沈みはありつつもメタの一角として常に存在感を示していたデッキ(※)です。

(※詳しくは下記の記事で解説しています)

 

【まとめ】

 より詳細な情報をご希望の場合、以下の記事をご覧ください。

 

 

 

Posted by 遊史