【征竜】全盛期 子征竜時代の無法地帯

2019年11月8日

【前書き】

 【第8期の歴史14 【3軸炎星】環境トップへ 1ヶ月天下の悲しみ】の続きになります。ご注意ください。

 「立炎星-トウケイ」の誕生によって【3軸炎星】が成立し、以降のメタゲームにおける中心的な存在の1つとして名を馳せていくことになりました。およそ半年間の停滞を打ち破っての躍進であり、【炎星】界隈においては非常に大きな快挙です。

 期待のルーキーの誕生を受けて環境が少なからず変遷を迎える中、続く2月販売のレギュラーパックによって突如天変地異が引き起こされることになります。

 

【征竜】爆誕 遊戯王史上最強のシリーズカード

 2013年2月16日、レギュラーパック「LORD OF THE TACHYON GALAXY」が販売されました。新たに80種類のカードが誕生し、遊戯王OCG全体のカードプールは5766種類に増加しています。

 遊戯王史上最凶パックの1つとして知られるタイトルであり、なんと5枚もの禁止カードを一斉に輩出しています。禁止を出したというだけで話題になることも少なくない近年において、これほど露骨にバランス崩壊を招いたパックは前例がなく、さながら遊戯王黎明期を思わせる末期感漂う極悪タイトルです。

 そんな「LORD OF THE TACHYON GALAXY」の看板を飾るのは、まず間違いなく【征竜】の存在に他なりません。

自分の手札・墓地からこのカード以外のドラゴン族または炎属性のモンスターを合計2体除外して発動できる。このカードを手札・墓地から特殊召喚する。
特殊召喚したこのカードは相手のエンドフェイズ時に持ち主の手札に戻る。
また、このカードと炎属性モンスター1体を手札から墓地へ捨てる事で、フィールド上のカード1枚を選択して破壊する。
このカードが除外された場合、デッキからドラゴン族・炎属性モンスター1体を手札に加える事ができる。
焔征竜-ブラスター」の効果は1ターンに1度しか使用できない。

 上記は【征竜】の顔とも言える「焔征竜-ブラスター」の当時のテキストです。カードゲームの常として、長すぎる効果テキストは強すぎるか弱すぎるかの両極端の性能になる傾向にありますが、このカードに関しては明らかに強い方に突き抜けています。

 具体的に効果1つ1つを解説することはしませんが、単純にアドバンテージを取る効果を2つ持っているというだけでも既にパワーカードの部類であり、これ1枚のみであっても強力な【炎属性】サポートとして機能するカードです。

 しかし、やはり【征竜】最大の強みは同型カードが4属性に渡って存在することに他ならず、各種【征竜】と組み合わさることによって真価を発揮するカード群と言えます。

 というより、恐らくはカードデザインの段階でこのシナジーに気付けなかったこと、あるいは軽視してしまったことが【征竜】の規格外の強さを生み出してしまったと思われるため、【征竜】というアーキタイプはまさに開発側の意図しない調整ミスの産物だったわけです。

 

【征竜】はなぜ最強と言われるのか

 実際のところ、【征竜】は極めて並外れたパワーを持ったカード群であり、その強さは現存するシリーズカードの中でも最強の一角に入ります。純粋なカードパワーは言うに及ばず、何より恐ろしいのはシリーズカードゆえに「カテゴリの枠組みに縛られない」ということであり、実質的には【ドラゴン族】及び【4属性】全てのカテゴリに遍在する専用サポートと言っても過言ではない存在です。

 つまり、単にカードパワーが高いだけの禁止カードと異なり、「復帰によって多数のデッキを同時に強化してしまう」という傍迷惑な影響力を持っているため、安易に禁止カードから復帰させるわけにもいかない(※)という背景があります。

(※現在は「嵐征竜-テンペスト」のみ制限復帰を遂げています)

 とはいえ、第8期当時においてはこうした影響力以上に【征竜】そのものの強さが際立っており、実際に環境を席巻していたのも純構築の【征竜】が中心でした。中でも子征竜時代の【征竜】は実に数世代先のデッキパワーを先取りしていたと言われるほどで、「その時代における相対的な脅威度」は第3期の【カオス】に匹敵、あるいは第9期の【EMEm】に勝るとも劣りません。

 しかし、その強さの理由を分かりやすく言語化しているページがあまり見当たらなかったため、ここでは【征竜】が具体的にどう強かったのかということについて詳しく解説していきます。

 

「墓地≒手札」の公式が成り立つ強み

 当時の【征竜】が持っていた強みのうち、最も大きな比重を担っていたのは「墓地≒手札の公式が成り立つ」という事実でしょう。

 前提として、親征竜は手札・墓地のいずれにあっても具体的なカード・アドバンテージとしてカウントできるという特徴があります。これは従来の「墓地アドバンテージ」とは若干ニュアンスが異なる概念で、文字通り「手札にカードとして存在するに等しい」という意味です。

 やや分かりにくい表現ですが、例えば【甲虫装機】における「甲虫装機 ホーネット」は墓地に存在することで確かな優位性をもたらしますが、それ自体がアドバンテージを発生させているわけではありません。あくまでも「甲虫装機 ダンセル」などとセットになることで初めて機能するカードであり、そうでない場合は極端な話「カードとして存在していないのと同じ」であると言えるわけです。

 ところが、【征竜】の場合は明らかにそれ自体がカード・アドバンテージを形成しているため、上記の「墓地アドバンテージ」とは完全に似て非なるものであることが分かります。もちろん、自己再生にコストを要求するという点では「単体では機能しない」という側面もありますが、それはむしろ「手札のカードが腐っているか否か」という概念に近く、やはり「カードとして存在している」ことに変わりはないわけです。

 これに近い意味合いを持つカードとしては過去の【シンクロアンデット】における「馬頭鬼」、あるいは【墓地BF】の「BF-大旆のヴァーユ」などが挙げられますが、こうした特徴がシリーズ全体に共通しているというのは極めて異例と言わざるを得ません。

 つまり、【征竜】とは乱暴に言えば「馬頭鬼」を12枚積んだデッキのようなものであり、いわゆる「墓地は第2の手札」という概念をデッキ単位で実現させたOCG史上初のアーキタイプだったのです。

 

盤面のどこに存在してもアドを生み出せる強み

 ところが、ここで忘れてはならないのが「征竜が同色のドラゴン族をサーチする効果を持っている」という事実です。

 周知の通り、【征竜】は自身が除外された時に発動するサーチ効果を与えられていますが、元々【征竜】は除外コストによって自己再生するカード群であるため、この条件を満たすのは難しいことではありません。よって【征竜】のテキストは実質的には「別色の【征竜】のコストに使用されることで同色の【征竜】をサーチする」あるいは「自己再生と同時に別色の【征竜】をサーチする」という形式に言い換えることができます。

 これは要するに墓地どころか除外コストとして使用された場合ですらアドバンテージを生み出すということで、そのポテンシャルは従来の「馬頭鬼」系カードとはまるで比較にもなりません。実質的には「馬頭鬼をサーチできる馬頭鬼」と考えて差し支えない存在であり、率直に言って壊れています。

 それどころか、デッキ内の同色【征竜】の枚数がそのままサーチ効果の残り使用回数となる都合上、いわゆるデッキ・アドバンテージの概念が素で適用されるカード群でもあるわけです。

 よって手札やフィールドは言うに及ばず、墓地や除外、そしてデッキにおいてすら将来的なアドバンテージを発生させる余地があるということであり、文字通り盤面のどこに存在していても常に何らかのアドバンテージを生み出していると言っても過言ではありません。

 これが一体どれほどおかしな話なのかを一言で説明し切るのは難しいのですが、無理矢理に例えるならば【征竜】の本質は「墓地から召喚できるエアーマン」という表現が最も近いであろうことが分かります。

 まさに従来のアドバンテージ概念からはあまりにもかけ離れた存在であり、もはや単一のカードというよりは【征竜】という名の概念に等しい存在ですらあったと言えるでしょう。

 

「子征竜」の狂気 ぶっ壊れ筆頭カード

 親征竜の強さに関してはおおむね上記の通りですが、ここで取り上げているのは全盛期の【征竜】、つまり上記に加えて子征竜という強烈なニトロが搭載されていたことを考慮に入れなければなりません。

ドラゴン族または炎属性のモンスター1体とこのカードを手札から捨てて発動できる。デッキから「焔征竜-ブラスター」1体を特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターはこのターン攻撃できない。
炎征竜-バーナー」の効果は1ターンに1度しか使用できない。

 プロモカード出身、それも1パック1枚入りという高貴な出自のカード群ですが、その性能は折り紙付きであり、実質的には【征竜】壊れデッキ化の元凶(※)となった存在です。もちろん、元々【征竜】は最初から壊れていると言ってしまえばその通りなのですが、それを踏まえても子征竜の力は非常に脅威的であったと言うほかありません。

(※ちなみに、この時点では「地征竜-リアクタン」「水征竜-ストリーム」の2種しか現れていませんでしたが、当然その状態でも環境入りを果たしていました)

 実際のところ、子征竜はそれ単体では2:1交換のリクルートカードに過ぎず、純粋なカードパワーはむしろ低い部類に入ります。そのため、純【征竜】以外のデッキではあまり使われることはなく、例えば当時の【海皇水精鱗】でも【征竜】の出張は「瀑征竜-タイダル」のみというケースがほとんどでした。

 しかし、逆に純【征竜】ではこうした子征竜の抱えるアド損のリスクをほぼ回避できるようになるため、実質的には「同色の親征竜をリクルートする効果を持った魔法カード」という極めて条件の緩い展開サポートに変貌します。なおかつ、墓地に行った子征竜はそのまま親征竜の自己再生コストとなるなど、まさに一石二鳥の展開パーツとして機能するわけです。

 これは要するに【征竜】の持つ展開力を1ターン分加速させていることになるため、例えば【代償マシンガジェ】における「二重召喚」に近い働きをこなしていることが分かります。【征竜】の性質を踏まえればそれ以上の働き(※)であり、どう考えても鬼に金棒どころの話ではありません。

(※例えるならば、各種ガジェットが「二重召喚」をサーチする効果をそれぞれ内蔵しているようなものです)

 OCGの歴史上、高い継戦能力と展開速度を兼ね備えたデッキは一定の頻度で現れていますが、流石にこれほどまでに高い次元でそれらを両立させたデッキは【征竜】が唯一です。実質何をしてもリソースが減らないという無法地帯ぶりであり、もはやアドバンテージの概念が完全に崩壊していることは疑いようもありません。ほとんど気が狂っています。

 

ワイルドカード「超再生能力」 【征竜】版「魔導書の神判」

 このように、全盛期の【征竜】は遊戯王史上類を見ないほどに狂気的な存在だったわけですが、恐ろしいことに当時の【征竜】を最強足らしめた要因は子征竜だけではありません。

このカードを発動したターンのエンドフェイズ時、このターン自分が手札から捨てたドラゴン族モンスター、及びこのターン自分が手札・フィールド上からリリースしたドラゴン族モンスターの枚数分だけ、自分のデッキからカードをドローする。

 上記は【ドラゴン族】サポートの一種である「超再生能力」の当時のテキストです。発動ターンのエンドフェイズに、そのターン中にリリース及び手札から捨てたドラゴン族モンスターの数だけドローするという変則的な手札交換能力を持っています。

 これ自体は第2期という古の時代に誕生していたカードですが、ピーキーすぎる性能から環境レベルで注目されることはなく、一部のコンボデッキのお供として細々と使われるのみにとどまっていました。一応、2012年に【聖刻】が現れた際に注目されていた時期もありましたが、やはり不安定さが足を引っ張ったために採用圏内には至っていません。

 ところが、子征竜によるディスカードを起点に動く【征竜】の場合、こうした「超再生能力」が抱えるリスクは無視できるレベルにまで小さくなります。最低でも2ドロー、つまり「強欲な壺」と同等の効率のドローソースとして機能するほか、状況によっては4ドローあるいはそれ以上のドローを狙うことも難しくありません。

 まさにワイルドカードさながらの必殺級の威力であり、実に【神判魔導】における「魔導書の神判」に匹敵するアドバンテージ生成能力です。ただでさえ最強の地力を持っているところに神判クラスのサポートがあるというのは間違いなく何かが狂っており、もはや鬼に金棒どころか鬼と桃太郎が手を組んだに等しい惨状と言うほかないでしょう。

 

【征竜】の回し方の基本知識について

 全盛期の【征竜】の恐ろしさについては以上ですが、ここからは何かと取り沙汰されがちな【征竜】の回し方についても軽く触れておきます。

 よく言われている通り、【征竜】は使用者のプレイングスキルによって強さに差が出やすいタイプのデッキです。これは【征竜】の高すぎるポテンシャルが引き起こす問題と言われており、盤面の状況ごとに取れる選択肢があまりにも多すぎる都合上、常に最適解だけを選び続けるというのは上級者にとっても簡単なことではありません。

 とはいえ、これに関しては上記で解説した【征竜】の本質を押さえておけばある程度は改善が見込めることでもあります。というのも、【征竜】のプレイングミスは多くの場合、「そもそも【征竜】のコンセプトを誤解している」ことに起因するケースが大半を占めると思われるからです。

 しばしば誤解されることですが、【征竜】はいわゆる展開系デッキには属しておらず、どちらかというとコントロールデッキに分類されるアーキタイプです。より正確には、「展開系デッキ以上の展開力を持つコントロールデッキ」という意味不明すぎる存在なのですが、いずれにしても積極的にカードを投げていくタイプのデッキではありません。

 よって目先のアドバンテージよりも2ターン後、3ターン後の状況を想定して動くのが基本であり、ここを取り違えてしまうと途端に歯車が噛み合わなくなるというわけです。

 

悪い例

 例えば、下記のような初手を持っているシチュエーションのことを考えます。

瀑征竜-タイダル
地征竜-リアクタン
封印の黄金櫃
.
・適当な妨害札3枚

 

 まずは一番やってはいけない動きを例として示します。

 

①:「地征竜-リアクタン」で「瀑征竜-タイダル」を捨てて「巌征竜-レドックス」をリクルートする。

 

②:「封印の黄金櫃」で「焔征竜-ブラスター」を除外し、効果で2枚目の「焔征竜-ブラスター」をサーチする。

 

③:墓地の「地征竜-リアクタン」、手札の「焔征竜-ブラスター」を除外し、墓地の「瀑征竜-タイダル」を特殊召喚する。

 

④:「巌征竜-レドックス」「瀑征竜-タイダル」の2体で「幻獣機ドラゴサック」をエクシーズ召喚する。

 

 「とりあえず動けるだけ動いてみた」と言わんばかりの雑な展開であり、考え得る限り最悪のプレイングの1つです。意味もなく【征竜】の色を潰していることはもちろん、特殊召喚コストにわざわざ手札のカードを消費していること、貴重な「封印の黄金櫃」を実質無駄使いしていることなど、悪いところばかりが目についてしまいます。

 また、説明は割愛しますがデッキ内の子征竜2枚、親征竜1枚という状態もあまり具合が良くなく、これもまた可能な限り避けるべきシチュエーションに該当します。総じて【征竜】の持つ強みをことごとく捨てているような展開であり、プレイとして何一つ良いところがありません。

 これは恐らく上記の誤解が引き起こしていると思われる失敗で、具体的には「盤面展開を進めることに固執している」がゆえのプレイングミスであると推測できます。先述の通り、【征竜】は展開系デッキではなくコントロールデッキに分類されるため、必ずしも「幻獣機ドラゴサック」を立てて無理に盤面を固める必要はない(※)からです。

(※ただし、妨害カードを一切握っていない、あるいは返しの盤面を崩せる保証がない場合など、状況によってはリソースを食い潰してでも展開せざるを得ないケースもあります)

 

良い例

 これを踏まえ、下記の展開例を見てみます。

 

①:「地征竜-リアクタン」で「瀑征竜-タイダル」を捨てて「巌征竜-レドックス」をリクルートする。

 

②:「封印の黄金櫃」で「嵐征竜-テンペスト」を除外し、効果で「風征竜-ライトニング」をサーチする。

 

 一見すると「巌征竜-レドックス」を棒立ちさせた上に手札を2枚減らしただけであり、あまり強そうな動きには見えません。しかし、内部的にはアドバンテージを一切失っていないほか、将来的な選択肢を広げるという点では中々に有用な展開です。

 具体的には、「巌征竜-レドックス」が生き残った場合はそのまま「風征竜-ライトニング」のコストとなり、除去された場合もやはり除外サーチによって「子征竜+親征竜」の組み合わせを作ることができます。その後はランク7エクシーズを立てつつ墓地に3色の【征竜】を揃えられるため、リソースを一滴も漏らさないまま攻めに転じられるというわけです。

 また、2ターン後に「嵐征竜-テンペスト」が手札に入ることが決まっているため、状況によってはそのまま「風征竜-ライトニング」を手札にキープしておき、しかる後に固有効果のサーチコストに充てるといった動きも取れます。相手の動きに合わせて複数のプランを使い分けることができる柔軟性の高い展開であり、とりあえず裏目を踏まないことにかけては高得点が狙える動きなのではないでしょうか。

 ちなみに、サイド戦以降は「王宮の鉄壁」などの致命的なメタカードを置かれる危険性が高いため、「嵐征竜-テンペスト」ではなく「焔征竜-ブラスター」を予約しておくのが無難です。

 というより、「封印の黄金櫃」に限らず「手札にブラスターをキープすること」を意識しているかどうかが明暗を分けることは少なくなく、【征竜】を使う上での必須テクニック(※)の1つと言われていました。

(※上手い【征竜】相手に「メタカードを張ってもすぐブラスターで割られる」と感じることが多いのはこのためです)

 このように、【征竜】はプレイングによって大幅に振る舞いが変わってしまうという性質があるため、やはりこれを十全に使いこなすのは決して容易なことではありません。

 しかし、それだけに上手く強さを引き出せた時のパワーは凄まじく、まさに最強の名に恥じないパフォーマンスを発揮することができます。当時の【征竜】が壊れデッキと揶揄されつつもゲーム性そのものは認められていた(※)理由も恐らくはこの辺りにあり、他の暗黒期指定デッキとはその点で違いが生まれていたのではないでしょうか。

(※もちろん、これはミラーに限った話であり、【征竜】とそれ以外のデッキではゲームにならないレベルの格差があったことも事実ですが……)

 

【後編に続く】

 子征竜時代の【征竜】についての話は以上です。

 【征竜】そのものが文字通り時代を先取りしすぎたパワーを秘めていたことはもちろん、それを補佐する子征竜や「超再生能力」などのサポートも加わり、まさに暗黒期さながらの地獄絵図を生み出しています。もはや語る口もないほどの惨状であり、遊戯王OCGにおける暗黒期の象徴の1つとして数えることに不足はありません。

 当然、【征竜】の存在は当時のメタゲームにも多大な被害をもたらしており、第8期当時はもちろんのこと、遂には第9期に至るまでその影響力を波及させてしまった(※)ほどです。

(※これについては一記事に収まり切らないほど解説が長くなってしまうため、ここでは割愛いたします)

 このように、【征竜】という恐るべき怪物を世に解き放ってしまった「LORD OF THE TACHYON GALAXY」でしたが、当パックから産み落とされた魔物は【征竜】だけではありません。むしろ単純な額面のインパクトでは【征竜】をも上回る、とんでもない反則カードが誕生してしまっていたのです。

 後編に続きます。

 ここまで目を通していただき、ありがとうございます。