【次元斬】(第3期~第4期)のデッキレシピまとめ
デッキデータ
活躍期間 | 2004年2月5日~2005年3月1日 | |
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脅威度 | トップメタ | (2004年2月~3月) |
(2004年9月~2005年3月) | ||
主な仮想敵 | 2004年2月~ | 【サイエンカタパ】 【デッキ破壊1キル】 【カオス】 【ノーカオス】 |
2004年3月~ | 【サイエンカタパ】 【ミーネ・ウイルス】 【ウイルスカオス】 【深淵1キル】 【トマハン】 |
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2004年9月~ | 【サイエンカタパ】 【デッキ破壊1キル】 【アビス・コントロール】 【ロックバーン】 【深淵1キル】 【ノーカオス】 【ネフティス】 |
2004年2月(黎明期)
モンスターカード(18枚) | |
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×3枚 | 異次元の女戦士 |
異次元の戦士 | |
D.D.アサイラント | |
×2枚 | 霊滅術師 カイクウ |
×1枚 | キラー・スネーク(エラッタ前) |
クリッター(エラッタ前) | |
黒き森のウィッチ(エラッタ前) | |
同族感染ウィルス | |
魔導サイエンティスト | |
魔導戦士 ブレイカー | |
八汰烏 | |
魔法カード(14枚) | |
×3枚 | |
×2枚 | 増援 |
×1枚 | いたずら好きな双子悪魔 |
押収 | |
大嵐 | |
強引な番兵 | |
強奪 | |
強欲な壺 | |
心変わり | |
死者蘇生 | |
天使の施し | |
ハーピィの羽根帚 | |
ブラック・ホール | |
罠カード(8枚) | |
×3枚 | 第六感 |
×2枚 | マジック・ドレイン |
×1枚 | 王宮の勅命(エラッタ前) |
破壊輪(エラッタ前) | |
リビングデッドの呼び声 | |
エクストラデッキ(15枚) | |
×3枚 | 紅陽鳥 |
サウザンド・アイズ・サクリファイス | |
デス・デーモン・ドラゴン | |
ドラゴン・ウォリアー | |
魔人 ダーク・バルター | |
×2枚 | |
×1枚 |
【次元斬】は、「異次元の女戦士」を筆頭とする除外系アタッカーを中核に据えた下級ビートダウンデッキです。
第3期終盤である2004年2月頃に「D.D.アサイラント」を獲得したことで開発が進み、新たなアーキタイプとして成立しています。墓地メタを張りつつ1:1交換以上を狙っていくことをメインコンセプトに据えており、当時のトップデッキであった【カオス】のメタデッキとして注目が集まった形です。
というのも、この時期の【カオス】は度重なる規制によって大幅に弱体化していたため、【次元斬】のように適切なメタを意識すれば一般的なフェアデッキでも十分に対抗することができました。続く3月の制限改訂で禁止カード制度が導入されたこともその後押しとなり、これによって【カオス】と【その他大勢】という末期的な区分は取り払われ、当時蔓延していたカードパワー格差の問題は次第に解決されていったのです。
しかし、直後の環境では【ミーネ・ウイルス】の流行に伴ってハイビート系デッキが死滅してしまい、【次元斬】もその例に漏れず勢力を縮小させることになります。
事実上の空白期間であり、【次元斬】の使用者にとってはまさしく出鼻を挫くようなメタゲーム展開だったのではないでしょうか。
2004年9月(全盛期)
モンスターカード(18枚) | |
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×3枚 | 異次元の女戦士 |
異次元の戦士 | |
D.D.アサイラント | |
怒れる類人猿 | |
×2枚 | |
×1枚 | キラー・スネーク(エラッタ前) |
同族感染ウィルス | |
ならず者傭兵部隊 | |
魔導サイエンティスト | |
魔導戦士 ブレイカー | |
ミスティック・ソードマン LV2 | |
魔法カード(12枚) | |
×3枚 | |
×2枚 | 地砕き |
増援 | |
×1枚 | 押収 |
大嵐 | |
強引な番兵 | |
強奪 | |
強欲な壺 | |
心変わり | |
サイクロン | |
早すぎた埋葬 | |
罠カード(10枚) | |
×3枚 | 異次元からの帰還 |
神の宣告 | |
×2枚 | |
×1枚 | 激流葬 |
第六感 | |
破壊輪(エラッタ前) | |
リビングデッドの呼び声 | |
エクストラデッキ(15枚) | |
×3枚 | 紅陽鳥 |
サウザンド・アイズ・サクリファイス | |
デス・デーモン・ドラゴン | |
ドラゴン・ウォリアー | |
魔人 ダーク・バルター | |
×2枚 | |
×1枚 |
【次元斬】の本格的な活躍は2004年9月以降、【ミーネ・ウイルス】が解体された後の時代において訪れています。
「死のデッキ破壊ウイルス(エラッタ前)」との遭遇率が大幅に下がったことによって、これまで逆風の立ち位置にあった「異次元の女戦士」や「D.D.アサイラント」は一気に主役へと返り咲くことになりました。【ノーカオス】を筆頭に、ほとんどのデッキにこれらが3積みされていたと言っても過言ではなく、そうしたデッキも広義では【次元斬】に属していたとも言えます。
【ノーカオス】と【次元斬】を別種のデッキとして切り分ける決定的な要素は、ここに「異次元の戦士」を含んでいるかどうか、そして何より「異次元からの帰還」を採用しているかどうかという部分で判断することができるでしょう。
除外を軸に戦う【次元斬】と「異次元からの帰還」が最高の相性を誇ることは言うまでもありません。まさに必殺技とも言うべきカードを手に入れた恩恵は計り知れず、これ以降はメタゲームの最前線で存在感を示していくことになりました。
ただし、同じく制限改訂を追い風として受けた【アビス・コントロール】や、前環境からの続投である【深淵1キル】などの仮想敵も立ち塞がっています。
特に「レベル制限B地区」などの攻撃ロックカードを多用する【アビス・コントロール】には根本的に不利を抱えていたことは否めません。「ミスティック・ソードマン LV2」などのささやかな対抗手段はありますが、肝心の「アビス・ソルジャー」を止められない以上は泥縄的な対策です。
【次元斬】としては最盛期とも言える時代でしたが、メタゲーム面では苦しい立ち位置に置かれている面も少なくなかったデッキなのではないでしょうか。
2005年3月(カジュアル)
モンスターカード(16枚) | |
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×3枚 | 異次元の戦士 |
サイバー・ドラゴン | |
D.D.アサイラント | |
×2枚 | |
×1枚 | 異次元の女戦士 |
キラー・スネーク(エラッタ前) | |
クリッター(エラッタ前) | |
同族感染ウィルス | |
ならず者傭兵部隊 | |
魔導戦士 ブレイカー | |
ミスティック・ソードマン LV2 | |
魔法カード(17枚) | |
×3枚 | |
×2枚 | 地砕き |
スケープ・ゴート | |
増援 | |
月の書 | |
抹殺の使徒 | |
×1枚 | いたずら好きな双子悪魔 |
大嵐 | |
強奪 | |
強欲な壺 | |
サイクロン | |
天使の施し | |
ライトニング・ボルテックス | |
罠カード(7枚) | |
×3枚 | 異次元からの帰還 |
×2枚 | |
×1枚 | 激流葬 |
聖なるバリア-ミラーフォース- | |
破壊輪(エラッタ前) | |
リビングデッドの呼び声 | |
エクストラデッキ(0枚) | |
×3枚 | |
×2枚 | |
×1枚 |
その後の【次元斬】の行方については、【変異カオス】全盛期の2005年3月~9月頃にその姿を見ることができます。
「異次元の女戦士」の制限カード化によってエースアタッカーを失い、アーキタイプとしては大きなダメージを負ってしまった状況です。しかし、その一方で「サイバー・ドラゴン」を始めとする有力な新人も獲得しており、必ずしも弱体化の一途を辿っていたわけではないことが窺えます。
とはいえ、純正のビートダウンデッキである【次元斬】では【変異カオス】に対抗することは困難です。また、この頃に台頭していた【ガジェット】に対しても除外ビートは効果が薄く、このマッチアップでの勝因が「異次元からの帰還」の大量展開によるワンショットに依存してしまうことは否めません。
最終的には2006年3月の改訂で「D.D.アサイラント」にすら規制がかかり、実質的にデッキの構築そのものが非常に難しくなりました。以降はファンデッキとしても成立しなくなったため、ここで【次元斬】の歴史は一旦途絶えていたと判断するべきでしょう。
現在では時代の変化もあり、「異次元からの帰還」を除けば主要なデッキパーツの大半は現役復帰を遂げています。とはいえ、流石にメタゲームでの活躍は皆無であり、やはり環境デッキとしての現役時代はこの時をもって終えていたのではないでしょうか。
【まとめ】
より詳細な情報をご希望の場合、以下の記事をご覧ください。
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